橋下徹氏 迷惑行為抑止に「懲罰的賠償」導入を提案「ドーンと賠償することで歯止めにするのは一つの方法」

[ 2023年2月13日 19:34 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が13日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、飲食店などで客が迷惑行為を行う動画が拡散した問題についてコメントした。

 大手回転ずしチェーン「スシロー」の店舗では、客が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口や茶碗をなめるなどする迷惑行為が動画で拡散されるなど、様々な迷惑行為がSNS上で問題になっている。当該人物に対しては、学校の特定や個人情報の公開など、“ネット私刑”と呼ばれる状況も起きている。スシローは「既に発覚している一連の事象に関係する方々への直接的な危害となるような言動はお控えいただくよう伏してお願い申し上げます」と、SNSユーザーに呼びかけている。

 これについて橋下氏は「今の時代は、個人が発信するツールを持ってしまっているから、ある意味、自然の摂理というところもある。あとは行きすぎないところを考えなければいけないけど、今はみんなが発信することも前提として、社会のあり方を考えなければいけないですよね」とコメントした。

 英国や米国では、不法行為の加害者に大きな制裁を加えることで、将来の抑止効果を期待する懲罰的損害賠償が制度化されている。橋下氏は「日本の場合は懲罰的賠償はないので、損害というのが生じた損害だけなんですよ。損害賠償が。ものすごい額が低い」と、日本の現状を説明。「額が低いから、迷惑動画を上げて、損害賠償を払うことより、広告が付いた方が得になるとか、そういう判断になってくる」と問題点を指摘し、「おすしの部分だけの賠償とか、お掃除費用だけじゃなくて、企業が被った損害をドーンと賠償することで、歯止めにするのは一つの方法だと思います」と自身の見解を示した。

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2023年2月13日のニュース