橋下徹氏 ガーシー議員には登院促すも…重い処分に疑問「簡単に身分を奪うことは許されない」

[ 2023年2月13日 19:07 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が13日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、NHK党のガーシー(東谷義和)参院議員の懲罰委員会が開催されることについて私見を語った。

 中東ドバイに滞在中で、昨年7月に初当選後、国会欠席を続けているガーシー氏について、参院は21日にも懲罰委員会を開き、処分が検討される見通しとなった。処分は軽い順から戒告、陳謝、登院停止、除名がある。ガーシー氏はインスタグラムで「元々立花さんに外国にいてください、いながらでもできると言われたから選挙出て、帰国しないよと言ったけど30万人近くの人に票をもらって当選しとんねん」などと主張を展開。「まだ3月帰国どーするかわからんけどなー」ともつづっている。

 橋下氏は「主張はともかく、議員の身分は重いですよ。当選させるのも有権者。議員の地位を奪う、落選させるのも有権者」と、国会議員の立場の重さについて説明。その上で、「例外的に犯罪を犯したとか、そういう場合は失職もあるし、秩序を乱したということも、国会内で大暴れするなり何なりして、国会の運営を妨害して、国会が進まないと、この人を除名しないと国会が進まないくらいのことがあって初めて登院停止、除名ですから、そんな簡単に議員の身分を国会議員の多数決で奪うことは許されません」とし、欠席を続けることが登院停止や除名に値するかについては疑問符を付けた。

 その理由について橋下氏は、「もしこんなことを許してしまったら、大勢派の方が大勢にたてつく議員をどんどんどんどん排除することができるから。だから議員の身分は簡単に奪うことはできないと思います」と説明した。

 ガーシー氏が登院しないことについては、有権者からも厳しい意見がある。橋下氏は「国会法にはいろんな問題点があって、本当に古いルールですよ。非生産的な。だから僕はもっとリモートワークというものを推進すべきですし、国会に出席しなくても国会の会議ができるようなルールに変えていくべきだと思います」と、時代に合わせたルール作りを進める必要性を主張した。

 その一方で、ガーシー氏へも苦言を呈した。「東谷さんが言っていることには賛同することは多々あるんですが、変えるにしても、現行法のルールに基づいて、まずは変えていくということが、法治国家の指導者たる国会議員のある意味、使命だと思う」とし、「東谷さんが国会法の古いルールを変えていくんだ、出席しなくても国会運営できるようにしていくんだ、ということは大いに賛同するけど、それをやるんだったら、現行法の中でしっかり出席して、国民に訴えてもらいたい」と、ガーシー氏に国会出席を促していた。

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2023年2月13日のニュース