橋下徹氏 裾野市の園児暴行事件で容疑者らを「言語道断」一刀両断も…保育環境の精査訴え

[ 2022年12月5日 19:14 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が5日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、静岡県裾野市の保育園で園児らを暴行した疑いで元保育士の女3人=いずれも現在無職=が逮捕された事件について、私見を語った。

 同市の私立「さくら保育園」では、1歳児の足をつかんで宙づりにしたり、カッターナイフを見せて園児を脅すなどといった虐待行為が常態化していた恐れがある。一方で同市は、同園で行われていたとされる虐待行為を「不適切な保育」として、15例を公表した。

 橋下氏は「保育所という現場では、子供から抗議の声が上がりませんから、ここは管理者、園長の責任が重いですよ。保育士がどういう行動を取っているのかね」と、監督責任に言及。「今回の園長が取った行動は、厳しく責任追及される、そういう管理を怠った行為」と園側の対応を非難した。

 村田悠市長は、事件の隠ぺいを図ろうとしたとして、犯人隠避の疑いで櫻井利彦園長を刑事告発した。橋下氏は「犯人隠避罪に当たるかどうかは、いろいろ法律的に議論があります。だけども僕は、市長の取った行動は支持します。検察に委ねてしっかり法律的に判断してもらう(ことが必要)」と、市の判断を支持した。

 元保育士らへの暴行容疑について、橋下氏は「保育士の取った行動は言語道断」とバッサリ切り捨てた。しかし、「ただ1点気になるのは」と前置きし、「個人の人格、パーソナルな問題だったら保育士を罰するだけいいんですが、保育環境に問題があるなら、たとえば保育士に対して子供が多すぎるのか、保育士のストレスが何か原因になっているのか」と例を挙げて指摘。構造上の問題があったかどうかについても、慎重な調べが必要との見方を示した。

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2022年12月5日のニュース