「鎌倉殿の13人」全成・新納慎也も号泣「見てられなかった」妻・実衣への厳罰→救出劇&大姫の呪文再び

[ 2022年12月5日 11:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第46話。「尼将軍」となり、実衣(宮澤エマ)を救出した政子(小池栄子・右)。2人は“大姫の呪文”を唱え合う(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は4日、第46話が放送され、ついに政子(小池栄子)が異称「尼将軍」を名乗った。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河8作目にして初主演に挑んだ。

 第46話は「将軍になった女」。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と公暁(寛一郎)の死により、源氏の嫡流は阿野全成(新納慎也)と実衣(宮澤エマ)の愛息・阿野時元(森優作)ただ一人となった。

 我が子を4代鎌倉殿にしたい実衣の野心を、北条義時(小栗)と三浦義村(山本耕史)が見逃さない。時元を挙兵に追い込み、謀反人として討ち取る謀略。時元は義時が差し向けた兵に囲まれ、自害した。実衣は愛息の謀反に関わったとして詮議され、幽閉が決まった。

 実朝の後継者をめぐり、義時と後鳥羽上皇(尾上松也)の駆け引きが続く。北条時房(瀬戸康史)が軍勢を率いて上洛、揺さぶりをかけた。決着をつけようと、後鳥羽上皇は時房と蹴鞠勝負。結果は引き分け。親王の代わりの者を鎌倉に送ることで手打ちとなった。4代鎌倉殿に決まったのは、九条道家の三男・三寅(みとら、のちの藤原頼経)。わずか2歳だった。

 三寅の元服まで、義時が執権として政を取り仕切るはずが、政子(小池)が制止。「なりませぬ。あなたは自分を過信しています」と自らを指さし「わたくしが鎌倉殿の代わりとなりましょう」「鎌倉殿と同じ力を認めていただきます。呼び方はそうですね…尼将軍にいたしましょう」――。義時も歯向かえない力を手に入れた。

 「どうしてもやっておきたいことがあります。尼将軍の言うことに逆らってはなりませんよ」。政子は実衣を解放した。妹を抱き締め「みんな、いなくなっちゃった。とうとう2人きり。支え合ってまいりましょう。昔みたいに」。2人の絆が戻った。

 「ウンタラクーソワカー。唱えて」(政子)「違う。ボンタラクーソワカー」(実衣)「ボンタラクーソワカー、ボンタラクーソワカー」(2人)。「正しくは、オンタラクソワカである」(語り・長澤まさみ)――。

 大姫(南沙良)の呪文が初登場したのは第21話「仏の眼差し」(5月29日)。

 りく(宮沢りえ)の待望の男児(のちの北条政範)出産を祝うため、北条家の面々が顔を揃えた。源義高(市川染五郎)を亡くし、心の傷が癒えない大姫は「葵」と名乗り、北条時政(坂東彌十郎)に「おじじ様、元気を出してください。赤ちゃんに命を吸い取られている」。元気になるまじない「オンタラクーソワカー」を唱え、紙に書き留めた。実衣の「今のは何」に、全成は「如意宝珠(あらゆる願い事を叶えてくれる宝の珠)ではないかな。縁起のよい呪文だ」と答えた。

 第38話「オンベレブンビンバ」(9月25日)、北条家久々の酒宴。時政は「オンタラクソワカ」を「オンベレブンビンバー」と覚え違い。そこから“思い出し合戦”が始まり、最終的には時政・政子・義時・実衣・時房の5人が「ボンタラクーソワカー」と大合唱。視聴者の爆笑と涙を誘った。

 全成役を好演した新納はオンエア後、自身のツイッターを更新。実衣が助かり「実衣ちゃん…良かった!良かったよぉぉぉ。もう『誰も恨んではいけないよ』。姉上ありがとう!尼将軍さまぁぁ!でも『♪おんたらく~そわか~♪』にございます。号泣」「今日の『鎌倉殿の13人』第46話。とてもつらかった。見てられなかった。そして泣いた。なので、心の安定のために、我が家が平和だった頃の家族写真を貼っておきます。これ、時元かな?違うかも」などと連続投稿した。

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