榊原郁恵 急死の夫・渡辺徹さんに病室でかけた言葉「あの人は凄く甘えん坊さんなんですけど…」

[ 2022年12月5日 18:27 ]

会見する榊原郁恵と渡辺裕太(撮影・白鳥 佳樹)
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 歌手の榊原郁恵(63)が5日、夫で俳優の渡辺徹さん(享年61)が11月28日に敗血症のため亡くなったことを受け、所属事務所のホリプロで会見を行った。

 徹さんとの結婚生活について、「価値観が違うことで、ぶつかることはありました。でも、そこを上手いこと調節してくれるのが主人でした」と回顧。「意見が違うのが当たり前で、お互いに納得するまで、話し合うというのがやり方だった。ハンバーガー屋さんの前で、2個にすると…。ウインナー事件も本当の話で馬鹿だなって思いながら。笑い話になるような馬鹿話も沢山あります」と笑顔で思い返した。

 覚悟したタイミングは2日前だったといい、「意識は遠のいていましたけど、話しかければ聞こえる状態でしたので話しかけて…。不死鳥のような人ですから最後の最後まで、希望を持とうという気持ちでいました。私が仕事でなにかしている時に何かあったらっていう不安は少しありましたけど、私たちが来ない時にと言うような無責任な人ではないから大丈夫だろうと。なので仕事に専念しないといけない」と当時の心境を明かした。

 病室で徹さんにかけた言葉については、「覚えてないですけど、感謝の言葉もそうですし…。ここまで頑張ったので、“がんばれがんばれ”は、酷ですけど。“手握ってあげれば良かったね”とか、あの人は凄く甘えん坊さんなんですけど、私が突っぱねたりとかする方だし、ゆっくりゆっくりいこうよっていうタイプなのに、私は3歩後ろ下がるタイプじゃなくて3歩前を歩くようなタイプだったので、“ちゃんと横見て様子見てあげなかったね”とか、その時その時の言葉で会話はしました」と思い返した。

 この日、榊原と長男・裕太はともに喪服で出席。裕太は気丈に、通夜告別式について報告。榊原は険しい表情で会場入りも、その後は時折ほほえむ場面も。徹さんとのエピソードが明かされるたびに、報道陣から笑い声が漏れるような終始あたたかい空気感で会見は進行。裕太と榊原も顔を見合わせ、時折笑いながら徹のことを話していた。最後は渡辺徹さんの「約束」が会見場に流れて、徹さんの遺影とともに2人は退場。長男・裕太の意向だったという。

 関係者によると、同日に渡辺さんの通夜告別式が行われ、喪主は長男の裕太。本日、都内の斎場で荼毘(だび)に付されたという。

 渡辺さんは11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で検査を受け、細菌性胃腸炎と診断され入院。11月28日午後9時1分、敗血症のため都内の病院で死去した。榊原とはおしどり夫婦として知られていた。

 渡辺さんは高校卒業後の1980年、文学座の門を叩き翌81年研究生に。同年、オーディションで「太陽にほえろ!」の竹本淳二(ラガー)刑事役を射止め俳優デビューした。劇中で殉職するまで約4年間出演した。82年には歌手デビューも果たし、2枚目のシングル「約束」が大ヒットするなどアイドル的な人気となった。柔和な明るいキャラクターで、バラエティー番組や情報番組の司会者としても親しまれた。

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2022年12月5日のニュース