田中ウルヴェ京氏 園児暴行事件で「しつけ」釈明に疑問「心身の成長につながるものはあったのか?」

[ 2022年12月5日 18:06 ]

ソウル五輪シンクロ・デュエット銅メダリストの田中ウルヴェ京氏
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 シンクロナイズドスイミングの五輪銅メダリストでメンタルトレーナーの田中ウルヴェ京氏が5日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、静岡県裾野市の保育園で園児らを暴行した疑いで元保育士の女3人=いずれも現在無職=が逮捕された事件について私見を語った。

 同市の私立「さくら保育園」では、1歳児の足をつかんで宙づりにしたり、カッターナイフを見せて園児を脅すなどといった虐待行為が常態化していた恐れがある。

 逮捕されたのは、同県沼津市岡宮、三浦沙知容疑者(30)、裾野市平松、小松香織容疑者(38)、同県長泉町上土狩、服部理江容疑者(39)。県警は認否を明らかにしていない。被害者は女児1人と男児2人の3人で、いずれも1歳児クラスに所属。

 一方で同市は、同園で行われていたとされる虐待行為を「不適切な保育」として、15例を公表した。村田悠市長は、事件の隠ぺいを図ろうとしたとして櫻井利彦園長を刑事告発した。

 田中氏はまず「言葉の使い方ですよね」と、「不適切な保育」という言葉の使い方を疑問視。「これは“保育”ではなく、“その不適切なもの”でもなく、暴行ですね」と指摘した。

 園の聞き取りによると、3人は「しつけだった」などと釈明したという。田中氏は「しつけという言葉は本当に軽々しく使えるものですね」と、皮肉たっぷりにコメント。「この15項目の一つでも、子供の、あるいは幼児の心身の成長につながるものがあったのか?ここではないですよね」と痛烈に批判した。

 今回の事件について、田中氏は二つの問題点を指摘した。「暴行した理由は何かということと、その対応にどのような問題があって遅れてしまったのか」。その上で「暴行することになってしまったことは何なのか?隠れた場所だからだ、ということであれば、(対策は)カメラを設置することなのか…というように、対策を知るためにもまずそこを知りたいですね」と、原因の徹底究明を望んでいた。

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2022年12月5日のニュース