三遊亭左遊さんが69歳で死去 持病悪化で引退申し出後「会友」として在籍 最後の高座は17年2月

[ 2022年12月5日 15:51 ]

三遊亭左遊さん
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 落語家の三遊亭左遊(本名・佐藤喜八郎)さんが11月15日に心不全のため、横浜市内の自宅で亡くなったことが5日、分かった。69歳だった。落語芸術協会の公式サイトで発表された。葬儀は近親者で執り行われた。

 1953年9月28日生まれ、横浜市出身。69年に三遊亭遊三に入門し、「三遊亭遊ぼう」を名乗る。73年には二ツ目昇進し、84年に真打昇進し、三遊亭左遊に改名した。得意演目は「黄金の大黒」「釜泥」「二人旅」「ねずみ」ほか。晩年は古典落語を軽快に時に重厚に巧みに演じ分けるいぶし銀の噺家として知られた。

 趣味で箏を演奏するなど邦楽にも造詣が深く、先代三笑亭夢丸師匠の「夢丸新江戸噺」で箏の入る演目では左遊師匠の演奏する箏が流れることもあったという。持病の悪化により高座復帰は難しいと協会に引退をしたい旨の申し入れがあったとし、その後は「会友」として在籍していたという。2017年2月5日の浅草演芸ホールの高座の最後となり、演目は「薮医者」だった。

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2022年12月5日のニュース