小園&羽月!広島「高卒3年目コンビ」で3点先取!若ゴイが9点大勝導いた

[ 2021年5月15日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9-2DeNA ( 2021年5月14日    マツダ )

<広・D>2回2死満塁、広島・羽月は右翼線に2点適時二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島は14日のDeNA戦に11安打9得点で快勝した。2回に小園海斗内野手(20)がチーム22イニングぶりの得点となる右前先制適時打を放つと、同期入団の羽月隆太郎内野手(21)も右翼線への2点二塁打で勢いをつけた。「高卒3年目コンビ」の活躍が打線に活気をもたらし、チームは再び単独4位となった。

 若さには空気を変える力がある。2試合連続無得点だった打線が一転、11安打で9得点を挙げた。佐々岡監督が勝因に挙げたのは「最近はなかなか点が入らない展開が続いていた中で、先制点を取ったことで乗っていけた」と振り返る2回の3得点。打線に勢いを付けたのは高卒3年目の2人だった。

 まずは小園だ。2回、相手の連続失策で無死二、三塁の好機で打席へ。前進守備を敷かなかった内野陣形を見て「ゴロでいい」と頭を整理して初球の低めチェンジアップをたたいた。打球は狙い通りのゴロで一、二塁間を抜ける先制打。チームに22イニングぶりの得点をもたらした一打が、プロ入り初の決勝打となった。

 「抜けてくれて良かった。積極的にいくのが自分のスタイルなので貫いていきたい」

 さらに2死満塁から羽月がカウント1―2からのスライダーを捉え、右翼線を破る2点二塁打で続いた。「追い込まれていたのでつなぐ意識だった」。

 小園は7回に左犠飛、8回に押し出し四球を選び今季最多の3打点。羽月と2人で計5打点を挙げ、打線を引っ張った。

 チームは直近10試合で1勝7敗2分け。試合前まで5月の月間チーム打率は・219で、4~6番打者の打点はなし。低迷の原因は明らかだった。

 数少ない好機を逃すまいと力が入り、中軸が本来の力を発揮できずにいた。打率・340と好調の小園も責任を感じていた。「自分もチャンスで1本が出ていなかった。きょうは(走者を)還せたので良かった。これを続けていきたい」。自身11試合ぶりの打点が打線をよみがえらせた。

 佐々岡監督は「結果を残してくれている。あと1点が欲しいところで強い打球での犠飛。押し出しも選んで本当にいい仕事をしてくれている」と小園をたたえた。若手のはつらつとしたプレーがチームを再び上昇気流に乗せる。(河合 洋介)

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