阪神・青柳 やられたらやり返す!!因縁巨人斬った7回1失点3勝目「すごい自信になる」

[ 2021年5月15日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-1巨人 ( 2021年5月14日    東京D )

<巨・神>中野(右)からウィニングボールを受ける青柳 (撮影・森沢裕)
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 何としてもやり返す。そんな強い気持ちが阪神先発・青柳の投球から伝わってきた。7回5安打1失点。昨年8月から始まった自身の巨人戦連敗を「4」で止めた。

 「素直にうれしいです。巨人にずっと勝ててなかったので、1つ勝てたのは、すごい自信になるというか」

 勝利への執念が、決定打を許さなかった。1、2回とも先頭打者に安打を打たれる立ち上がり。3回も1死満塁を招いたが、犠牲フライによる1点のみで踏ん張った。一転、5回からの3イニングはいずれも3者凡退。狭い敵地に屈することなく、僅差を守り続けた。

 「そうですね、雨で流れたのは残念でしたけど、前回もやられた巨人にまたリベンジする機会ができたんで、それは良かったかなと思います」

 12日の中日戦が流れて巡ってきた一戦だった。本来なら難しい調整を強いられるが、予告先発の試合が中止となるのは通算10度目。前回ヤクルト戦から中8日のマウンドにも「正直慣れてるんで」と屈託なく笑った。

 「岡本にはやり返したいという気持ちで臨んだ。(3回に)1本犠牲フライを打たれたけど、しっかり投げられてよかった」

 19年5月14日以来となるG戦白星。最大の勝因は岡本和封じにあった。前回4月21日の対戦では2本塁打を浴びての敗戦。内角低めを打たれた反省から、この日は外角中心の配球で組み立てた。初回2死二塁も、外よりカットボールで二ゴロ。6回先頭も外角スライダーで右飛に仕留め、4月10日DeNA戦以来1カ月ぶりの3勝目を呼んだ。

 クオリティースタート(6回以上自責3以下)は6試合連続。矢野監督からは「前回、岡本に2本打たれたっていうところで、反省があったと思う。攻めるところは攻めてね」と評価された。伝統の一戦での勝利をきっかけに、上昇の一途をたどっていく。 (長谷川 凡記)

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