投打の軸が不在のソフトバンク 頼りになる上林の経験値

[ 2021年5月15日 08:30 ]

ソフトバンク・上林
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 5年連続日本一を目指す絶対王者のソフトバンク。だが現在はエースの千賀、守護神の森、そして主砲のグラシアルが戦線を離脱している。打線に空いた大きな穴。それを埋められるのは上林誠知外野手(25)だと思う。

 「経験に勝る財産なし」。名将、野村克也氏が残した言葉だ。上林は18年、全試合に出場し、22本塁打、打率・270をマーク。外野手で候補に挙がる右の大砲候補の真砂らと比べても、経験値の差は歴然だ。19、20年はケガに苦しみ成績を残せなかっただけに「野球人生で今後を左右する1年になる」と今季に懸ける思いは人一倍強い。

 グラシアルだけではない。デスパイネ、バレンティンも状態が上がらず2軍で調整中。軒並み助っ人が不在の状況について「チャンスも増えてくると思うし、助っ人が抜けても優勝できることを証明する時」と捉え、静かに闘志を燃やしている。

 開幕こそ2軍スタートだったが、約1カ月遅れで自身の“開幕”をど派手に飾る。1軍昇格翌日だった5日の楽天戦で「1番・中堅」で先発出場すると先発の則本昂から2ランを含む2安打。さらに守護神・松井からは土壇場の9回に同点打を放ち、敗色濃厚のチームを救った。「自分の開幕戦だった。かなり印象は付けられたと思う」。侍ジャパンも経験した好投手たちから計3安打4打点。14日の日本ハム戦でも2号を含む3安打2打点と躍動した。

 投打の柱を欠く苦しい現状ではあるが、常勝軍団は動揺することなく頂点だけを見据えている。打線の頼みの綱は柳田だけではない。復活を期す背番号「51」の見せ場が来た。(記者コラム・福井 亮太)

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