15年連続V逸の阪神 竜のエース大野雄を獲得調査へ 手薄な先発左腕 来季G倒へ不可欠

[ 2020年10月31日 05:31 ]

中日・大野雄
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 阪神は30日のDeNA戦に引き分け、同じくヤクルトに引き分けた巨人にリーグ連覇を許した。これで05年を最後に15年連続のV逸が確定。来季の悲願達成へ向け、今季国内フリーエージェント権(FA)の取得条件を満たした中日・大野雄大投手(32)の獲得調査を本格的に進めることが分かった。防御率と奪三振の2冠へ猛進中の球界最強左腕を今オフ最大の補強ターゲットに絞った。

 意中の人が動けば、虎も動く――。阪神が動向に熱いまなざしを注ぐ相手は大野雄だ。獲得への最終決定はFA宣言後でも、来るべき時へ本格調査を開始することになった。

 既に昨オフの時点で球団関係者が「(調査は)当然でしょう。(獲得に動く、動かないは)その時になってみないと分からない。でも、あれだけの選手ですから。どこの球団も同じじゃないでしょうか。調査をしていくことは当たり前のことです」と高い評価を寄せ、ターゲットの1人に据えていた。

 FA権保有者の継続的な調査は準備の一環でも、大野雄だけは別格の位置づけだ。昨オフは参戦がなかったようになりふり構わずFA戦線に加わる考えはない一方、今オフに関しては“意中の人”が動けば、即座に動ける態勢を既に確認した。

 打倒巨人、そして16年ぶりリーグ優勝を目指す来季へ先発左腕の増強が欠かせない。3年目の高橋は8月6日の巨人戦で初登板して以降、11試合で5勝(4敗)、防御率2・28と奮闘も、年間通して先発ローテーションを守り抜いた左投手は一人もいなかった。開幕当初先発だった岩貞もシーズン途中からは中継ぎへ回り、功労者の能見も今季限りで退団。大野雄を獲得できれば、大幅な戦力アップが計算できる。

 実力は敵として痛いほど味わってきた。現在リーグ3位の10勝を挙げ、防御率1・91と奪三振数141はリーグトップ。29日の対戦では連続無失点を45回で止めたとはいえ、今季も5度の対戦で2完封など防御率1・51に封じられた。昨年9月にはノーヒートノーランも許した。13年から3年連続2桁勝利を挙げるなど通算68勝。実績に加えて国際舞台の経験もあり、年齢も32歳と来季以降の活躍も十分に見込める。

 今秋のドラフト会議では1位候補を近大・佐藤と早大・早川の2人に絞った末、佐藤を指名。アマNo・1左腕の指名を回避したことも大野雄の獲得に動く理由の一つと言える。

 FA申請は11月21日から始まる日本シリーズ終了翌日から。大野雄がFA宣言すれば、慰留する中日以外にも獲得に名乗りを上げる球団が現れることが予想され、争奪戦は必至。注目の約1カ月後へ“準備”に入る。

 ◆大野 雄大(おおの・ゆうだい)1988年(昭63)9月26日生まれ、京都府出身の32歳。京都外大西では甲子園に2度出場。佛教大から10年ドラフト1位で中日入り。13~15年に2桁勝利を挙げ、16、17年は開幕投手を務めた。19年9月14日阪神戦でノーヒットノーラン達成。19年に初タイトルとなる最優秀防御率。1メートル83、83キロ。左投げ左打ち。

 《112試合目でV消滅》開幕から112試合目にして優勝の可能性が完全に消滅した。打倒巨人を誓いながらも直接対決で8勝15敗。DeNA戦を痛恨の引き分けで終えた矢野監督は実力差を認めた。「ジャイアンツの方がこういうところが上で、こういうところがうちはまだまだ成長していかないと駄目だとよく分かったシーズン。しっかり受け止めていかないと」。まずは残り8試合を来季へつなげたい。

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