巨人V決まって次は坂本だ!インフル、コロナ乗り越え2000安打へM4

[ 2020年10月31日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3-3ヤクルト ( 2020年10月30日    東京D )

<巨・ヤ>原監督(左)が坂本と抱き合う(撮影・篠原岳夫)
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 胴上げが待ち切れない。試合終了を前に、ベンチの巨人・坂本は笑顔、笑顔だった。主将に就任して5年目で初の優勝となった昨年は、大粒の涙を流した。今は、胸に感謝の思いだけがある。「ホッとしている。野球ができる喜びを感じ、多くの方に支えられて達成できた連覇です」。その喜びは何物にも代えがたい。毎日、夢中でボールを追った先に、歓喜の瞬間が待っていた。

 苦難の幕開けだった。1、2月には2カ月連続でインフルエンザに感染。さらにコロナ禍で約3カ月遅れた開幕の直前には、坂本自身が新型コロナウイルスの陽性に。「1週間前に入院していて…。僕自身も想像できない状態で開幕した」。そんな中で強く再認識したのが、ファンの存在。「無観客を経験して、応援が力になることを改めて実感した」。7月の有観客初戦では、久しぶりの声に思わず涙がこみ上げた。

 「若い選手がチームを勝たせてくれた。チームメートに救われた」。調整不足で開幕当初は打率が低迷。コンディション維持のために数年前からビタミン、ミネラルをサプリメントで積極的に摂取するなど体調管理の意識は高い。今季はダルビッシュ(カブス)がアドバイザーを務めるブランド「Yutrition」のサプリにも興味を示した。「体のケアには今までのキャリアの中で一番気を使った」と振り返る。

 この日の1安打で、通算2000安打まで残り4本。「1試合でも早く達成して、ファンの方と一緒に喜びたい」。優勝に続くダブルの歓喜は、もう目前に迫っている。(鈴木 勝巳)

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