ミスターも祝福「私は原監督の足元にも及ばない」岡本には「足りないのは私のような格好良さ」

[ 2020年10月31日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3-3ヤクルト ( 2020年10月30日    東京D )

16年のキャンプで岡本を直接指導する長嶋終身名誉監督
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 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は「よくやってくれた!」と原監督を称え、4つの点を成果として挙げた。

 1つ目は勝ったこと。「戦術や選手の的確な起用法は見事だった。私は原監督の足元にも及ばないな、と考えさせられる場面がしばしばあった」

 2つ目は若手を育て、ベテランとの融合を図ったこと。「吉川尚、松原、田中俊、若林、北村ら若手がスタメンに名を連ねた。戸郷も20歳とは思えぬ投球をする。原監督の育成方針と2軍の指導者に拍手を送りたい」

 3つ目はチームの顔をつくったこと。「岡本はいい顔になった。久しぶりの“4番・サード”だ。守備も安心して見られるようになってきた。足りないのは(私のような)格好良さかも(笑い)」

 4つ目は次の時代を見据えること。「ジャイアンツは、永遠に、ファンのための、ファンの共有物でなくてはならない。原監督はその土台をしっかりと築いてくれた」

 長嶋氏はこの4つを「ジャイアンツセオリー」と定義し「まずは5連覇、そして見据える先は10連覇でいこう」と伝説のV9超えの夢を原監督に託した。

 ▼巨人・山口寿一オーナー 苦難の年こそ優勝しようと、球団ぐるみで頑張ってきました。例年とまったく違う、厳しいペナントレースを全員の力で制し、ジャイアンツの長い歴史の中でも大きな意義のある優勝と受け止めています。このところの失速は反省点です。一丸となってチーム状態を改善し、8年ぶりの日本一をつかみ取りたいと願っています。

 ▼斉藤惇コミッショナー 異例のシーズンにありながら、原監督は巧みな選手起用と采配でチームをまとめ、川上哲治氏を超える通算監督勝利数を積み重ねました。巨人ファンやプロ野球ファンのみならず、コロナ禍によって閉塞感を募らせた国民にも大いなる勇気を与えた優勝でした。

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