阪神ドラ2・伊藤将 ドラフト後初登板で救援適性見せた 内角直球でバットへし折る

[ 2020年10月31日 05:30 ]

スポニチ後援JABA東京都企業秋季大会最終日   JR東日本4-3鷺宮製作所 ( 2020年10月30日    大田 )

<JR東日本・鷺宮製作所> 9回2死から登板したJR東日本・伊藤将司(撮影・大森 寛明)
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 阪神から2位指名されたドラフト会議から4日。JR東日本の伊藤将司投手(24)が30日に開催された東京都企業秋季大会の鷺宮製作所との3位決定戦で指名後初めて登板した。4―2の9回2死一、二塁で救援。リードを守り切り、試合を締めた。

 「都市対抗でこういう形での登板があると思うので、いい準備ができたとは思います」

 最初に迎えた右の代打・長沢に初球の134キロカットボールを中前打されて満塁。続く右の代打・吉浜の打席では2球目を投げる前の二塁けん制がそれ、1点差に迫られた。なおも2死一、二塁。一打逆転の窮地でカウント1―1から最速141キロの内角直球でバットを折り、遊ゴロに仕留めた。

 「インコースに投げきるのは自分の持ち味。今日は投げきれてバットを折れたのは良かったと思う」

 指名直後には尊敬する投手として能見の名前を挙げたばかり。右打者の懐を鋭く突いた直球勝負は、確かに今季まで16年間にわたって虎投を支えた左腕とも重なった。

 チームでは主に先発を任される一方、オープン戦や都市対抗予選などでは救援経験もある。「阪神では先発で頑張りたいですね」。掲げる目標は先発投手としての活躍でも、幅広い起用に対応できる能力は強みだ。

 11月22日には都市対抗が開幕。まずは社会人野球の集大成へ目を向け、「今の調子を落とさずに自分の持っている投球技術をしっかり発揮できるように頑張っていきたい」と力を込めた。(長谷川 凡記)

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