日本ハム・浦野 引退登板で3球三振「すべてをぶつけた」 投げる前から目真っ赤…ベンチで大粒の涙

[ 2020年10月31日 16:22 ]

パ・リーグ   日本ハム―オリックス ( 2020年10月31日    札幌D )

<日・オ>7回2死、打者・松井佑を空振り三振に仕留めベンチに戻る浦野(撮影・高橋茂夫)(撮影・高橋茂夫)
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 今季限りで現役引退を表明している日本ハム・浦野が、現役最後のマウンドに上がり、3球三振で現役生活を締めくくった。

 出番は5点リードの7回2死走者なしの場面だった。3番手で自身の名前がコールされ、三塁側ベンチを飛び出す右腕の目は真っ赤。高ぶる感情を必死で抑え、ファンの大きな拍手に背中を押されてマウンドに走った。試合前の引退会見で「全力で投げたい」と意気込んでいた右腕は、松井佑と対戦。初球は143キロ直球で見逃しストライク。2球目は138キロ直球でファウルを奪うと、最後はプロ生活を支えてきた宝刀フォークで空振り三振を奪った。

 ナインとハイタッチしながらベンチへ戻ると、浦野の涙腺は崩壊。大粒の涙を流しながらねぎらいの出迎えを受け、スタンドでも多くのファンが涙する姿があった。浦野は降板後「マウンドに行くときから、いろいろと思い出して、自然と涙が出て泣いてしまいました。三振を取ってベンチに下がるときも、みんなが出迎えてくれて、前が見られなくなってしまいました。すべてをぶつけて投げることができました」と充実した様子で振り返った。

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