広島 誠也の一打から大爆発17得点 「本塁打意識してない」も10戦ぶり一発で逆転キングあるぞ

[ 2020年10月31日 05:30 ]

セ・リーグ   広島17-3中日 ( 2020年10月30日    ナゴヤドーム )

<中・広21>7回1死一、二塁、代打・鈴木誠は同点となる中前適時打を放ち、グータッチする(撮影・椎名 航)
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 広島は30日の中日戦で17―3の大勝。起点となったのは途中出場の主砲・鈴木誠也外野手(26)だ。1点を追う7回に代打で中前同点打を放つと、8回には25号2ランを左中間席に突き刺し、終盤3イニングで15得点の猛攻をけん引した。先発・床田は6回3失点降板も、直後の逆転で幸運な4勝目。チームは1分けを挟んで3連勝だ。

 その名前がコールされると、敵地にどよめきが起きた。1点を追う7回1死一、二塁の好機に、佐々岡監督は休養で先発を外した鈴木誠を代打に指名。主砲は期待に応え、3番手・谷元が1ボールから投じた甘い直球を中前にはじき返した。

 「意識したのは集中することだけ。コンパクトに捉えることができたし、同点に追い付いてよかったです」

 貴重な中前同点打。攻撃陣はがぜん勢いづいた。8―3で迎えた8回1死一塁では、カウント2―2から藤嶋の甘い直球を強振。18日の中日戦以来10試合ぶりで、推定飛距離130メートルの特大25号2ランを、左中間席中段まで運んでみせた。

 「どうやったら集中力を高めて試合に臨めるか、ずっと悩んでいました。練習では悪くないのに、打席で迷って散漫になり、割り切れなかったり…」

 らしくない打撃が続いていた。初球の甘い球を見逃し、タイミングが合わない打席を引きずる――。昨季までだと珍しいシーン。言い訳を嫌う男が漏らした本音には、背負うものが大きく重たい分、第三者には分からない苦悩が詰まっている。一方では、かすかな光を見いだしてもいた。

 「石山さんの時に、“こういう入り方をすればいいのでは”というものがあって…」

 29日のヤクルト戦、延長10回に敵の守護神から四球を選んだ打席に、集中力を維持するヒントはあった。一発を含む即座の2安打3打点。佐々岡監督は「誠也の一打で大量点につながった。この勝ちは大きい」と絶賛した。

 「本塁打は全く意識してない。モチベーション維持は正直難しいけど、最後までチームの勝利に貢献できるように。それだけです」

 本塁打数でトップを走る巨人・岡本が28号を放ち、3本差は変わらず。残りの試合数を考えても、鈴木誠の逆転キングは厳しい状況だ。が、その爆発力を持ってすれば、可能性ゼロとは言えない。無意識で臨む残り8戦。集中力を高め、勝利のための量産に期待だ。 (江尾 卓也)

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