つば九郎 「戦友」五十嵐から引退登板後「これ!」と差し出されたもの明かす ハグ後に号泣

[ 2020年10月31日 21:10 ]

<ヤ・中>引退セレモニーで場内一周しファンの声援に応える五十嵐(撮影・沢田 明徳)
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 ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が31日、自身のブログを更新。今季限りでの現役引退を表明し、25日の中日戦(神宮)で引退登板&セレモニーを行った五十嵐亮太投手(41)への思いと、その舞台裏を明かした。

 「53へのおもい。」と五十嵐の背番号をタイトルにしてブログを更新。「はじめに。つばくろうのおもいが、つよすぎて、ひらがなのろんぐになってしまいました。あらかじめ、ごりょうしょうください」と書き出すと、ここからフォントを通常のブロック体から明朝体にわざわざ変更して思いをつづった。

 「ことしもまた、だいすきなおとももち、そんけいするせんゆうが、まうんどをさりました」と五十嵐を「戦友」と称したつば九郎。当日、五十嵐が登板する直前に同学年の石川雅規投手(40)が高梨、金久保を引き連れてつば九郎がいるベンチ脇の通称「とりごや」に来たとし「やっぱりね~くるとおもったよ」「だって、ここが1ばんちかくでみれるから。いっしょにみようよ、つばくろう」と会話して盟友・石川とともに最後の雄姿を見守ったという。

 そして、わずか1球でラスト登板を終えた五十嵐。記念球を惜しげもなくスタンドに投げ入れ、ベンチに戻った。すると、「これでおわりかとおもいきや~、とりごやうらに、つばくろ~ぅ!と、りょうたくんが、えがおでやってきた」。わざわざつば九郎のもとに足を運んだ五十嵐に「おつかれさま~」と声をかけ「がっちりあくてば!」と握手を交わしたという。

 五十嵐「ながいあいだありがとね~」
 つば九郎「まさか1きゅうだなんて、まだいく?」
 五十嵐「もうじゅうぶんだよ!ありがと」

 1人と1羽の大切な時間。そして。「これ!」と五十嵐が差し出したボールには「つばくろう ありがとう!!」の文字とサイン、この日の日付が。必死に涙をこらえていたマスコットは「さいこうのぷれぜんとをいただいた!まだしあいちゅうに、とりはだ(とりですが)!」とその瞬間を振り返った。

 「このおとこ、ひとがおおく、せいえんをあびるほど、てんしょんがあがっていく。それは、やきゅうでも、あそびでもそうだ。ふぁんかんでも、ちーむわけのきょうぎがあれば、ぜったいにまけたくないと、ゆうしょうめざす。こどもだ!でかいこどもだ!!」とも記したつば九郎。五十嵐は試合後、つば九郎を伴って場内を一周。右翼スタンドまで来た時にはこれまで古田、宮本ら数々の名選手たちがしてきたようにフェンスをよじ登って直接ファンに感謝を伝えている。

 「らいとのふぇんすをのぼる!ときかない。あぶないし、むかしみたいなこうぞうじゃないから、なんどもだめといった。けど、かんじょうがおさえられなかったのか、がいやにちかづくにつれ、てんしょんがあがり、いつのまにか、かけだしていた、だめっていっただろ~!のときには、もうねっとに、てをかけて、あしは、かべをけりあげていた。しょうがないな~。かけよって、けつあげをしてあしすとした。そして、まんがいちにそなえ、したで、すたんばった」とつば九郎。「こどもだ!でも、ひかっていた、きらきらしていた。でも、やっぱこどもだ~でへへ」。「さぞ、あのけしきをみたかったんだろう。90ねんだいのれじぇんどは、みんなあれをやっている」と感慨深げに振り返った。

 場内一周の後、五十嵐は待っていた高津監督やナインと一緒にマウンド付近で記念撮影。これはハプニングでの記念写真だったそうだが、つば九郎もばっちり一緒に収まった。「そのあと、りょうたくんによばれ~つばくろう、まじありがとう!さいこうだよ~!はぐしてました」と熱い抱擁。「ごうきゅう・・・」とその時の切ない思いをつづった。

 「りょうたくんが、むじゃきにかけあがってみた、ふぇんすのうえからのあのけしきを、ぼくもみることができるよう、れじぇんどとよばれるように、もうすこしがんばるよ」「いつかまたいっしょにたたかえるひがくるまで、がんばれたら、ぼくもがんばるよ!ありがとう、りょうたくん」と自身の今後についても触れ、セレモニーに最後まで付き合ってくれた中日ファン、そして五十嵐が日本で所属したもう1球団、ソフトバンクのファンへの感謝の言葉でブログを締めくくった。

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