ソフトB柳田 逆転3ラン後に川瀬の頭ポンポン 「お前は悪くない、千賀が悪いと…」2失策の後輩気遣う

[ 2020年8月11日 22:48 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―7オリックス ( 2020年8月11日    ペイペイD )

<ソ・オ>6回2死一、二塁、右中間越え本塁打を放った柳田はヘルメットを飛ばし頭を抑えグラウンドを回る(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの柳田が1点を追う6回に起死回生の逆転14号3ラン。2回には2戦連発となる13号2ランを放ち、3安打5打点の活躍でチームの2連勝と首位キープに貢献した。

 プロ初の投げ合いとなったソフトバンク・千賀とオリックス・山本のエース対決が注目された試合で、主役の座を奪ったのは今季2度目の1試合2発を放った柳田だった。

 まずは3点リードの2回1死、オリックス山本の152キロの直球を「バットに何とか当てようとそれだけ考えて」バックスクリーン右へ13号2ラン。5回に5点差をひっくり返されて迎えた6回には川瀬、松田宣の四球で2死一、二塁の好機を築くと、柳田がオリックス3番手・斎藤のスライダーを捉え、バランスを崩してヘルメットを飛ばしながらも右手一本で右中間のテラス席まで運んだ。

 「(川瀬)晃がフォアボールを選んで塁に出てくれたので、何とかしたいとそれだけ考えていた。技術的なことはわからないけど、気持ちだけで打ちました」と振り返った柳田。ノーヘルでダイヤモンドを一周してホームインすると、二塁走者だった川瀬の頭をポンポンと叩き、5回に6失点のきっかけとなる2失策を犯した川瀬を励ます仕草を見せた。

 試合後のヒーローインタビューでは「“お前は悪くない、千賀が悪いんだ”とそういうふうに言いました。明日からも気持ちよく野球をやってもらいたいんで。そういう意味でも打ててよかった」とジョークを交えて22歳の川瀬への気遣いを口に。そして「千賀が投げる日にチーム全員勝ちたいと思ってますし、今日(相手が)山本由伸投手だったので、すごい大事だと思っていた」とこの試合に懸ける意気込みを明かした。

 2発を含む3安打5打点の活躍で打率、本塁打のリーグ2冠に立ったが、「今日は出来過ぎなんですけど」と謙遜。「明日からもいい結果を残せるように、チームが勝てるように頑張っていきたい」とインタビューを締めくくり、本拠地のファンから大きな拍手を浴びていた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月11日のニュース