悔いなし「帝京魂」貫いた ナイン判断で田代継投 前田監督「2時間10分勝っていて、5分で負けた」

[ 2020年8月11日 05:30 ]

東京高校東西対抗戦   帝京2-3東海大菅生 ( 2020年8月10日    ダイワ八王子 )

<東海大菅生・帝京>惜しくもサヨナラ負けを喫し整列する前田監督(右)ら帝京ナイン(撮影・村上 大輔)
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 懸命のダッシュも届かなかった。9回無死満塁。帝京・加田拓哉主将(3年)は臼井の打球に飛び込んだが、無情にも白球が弾んだ。「何も考えず走った」。天を仰ぐと「最後まで自分らの野球ができた。悔いはありません」と気丈だった。

 「(選手負傷による中断時間を含め)2時間10分勝っていて、5分で負けました」と前田三夫監督は継投の難しさを挙げた。8回まで1安打無失点の先発・田代涼太(3年)が9回無死一、二塁のピンチを招くと指揮官は伝令を送ったが、選手の判断は続投。「信じたのか、ということではなかったけど…。私が決断すべきかなと思います」と話した。

 3年生の夏は終わったが落ち込んでいる暇はない。「すぐ秋(秋季東京都大会)が始まる。良かった部分を残しつつ立て直したい」。甲子園通算51勝を誇る名将。11年夏以来の甲子園出場は新チームに託される。

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