牛島和彦氏 3回表裏の攻防が伏線に ミス引きずった井納と高さがはまったガルシア

[ 2020年8月11日 22:58 ]

セ・リーグ   DeNA2―9阪神 ( 2020年8月11日    横浜 )

<D・神>6回、井納のけん制悪送球の間に進塁する木浪(撮影・坂田 高浩)
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 【CHECK! 牛島和彦】結果的に3回表裏の攻防が、決勝点が生まれた6回表の伏線の一つとなったかもしれない。

 DeNAは3回、四球2つで1死一、二塁とし、4番佐野、5番ロペスを迎えた。阪神先発ガルシアは立ち上がりは制球がバラバラだった。前半のうちにたたければ楽な展開になったが、三振と遊飛で無得点に終わり重たい空気となってしまった。

 阪神は3回2死一塁で一塁走者の木浪が完璧な二盗を決めた。井納のフォームを完全に盗んでいた。あれだけ楽なセーフだと、投手心理には「盗まれた」と深く刻まれる。ここでは得点にはつながらなかったが、続く6回1死一塁の場面。再び一塁走者となった木浪の足を警戒しすぎたのか、井納がけん制悪送球を犯し一気に三塁まで進んだ。

 木浪は決して盗塁の多い選手ではない。昨年は113試合で2盗塁で、今季もこれが2盗塁目。ただチームはリーグトップの36盗塁と積極的に走ってきている。足の速そうな走者が出れば、常に警戒させられる。チームとして打つだけではなく、足でプレッシャーをかけられている。

 1死一塁と三塁では大違い。打者のサンズは初回に1死三塁で先制犠飛を放っている。楽な気持ちで打席に入れただろう、勝ち越しの左中間二塁打を許した。自分のミスから勝ち越され、井納もがっくりきていた。梅野に打たれた3失点目のスライダーは、この日数少ない失投だった。

 ガルシアは正直、良いのか悪いのか分かりにくい投球だったと思う。ただ、高めにいく球が多かったが、それが「危ない高さ」よりボール1個分上にいっていた。打者はついつい手が出てしまい、対応が難しいところ。そこに低めのいいところへ決まる球もあり、うまく高低が生きてくれた。あの高さへ狙って決め続けるのはなかなか難しく、うまくはまった印象だ。DeNAからしてみれば、荒れ球にやられてしまった。(本紙評論家)

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