広島・九里 7回零封47日ぶり2勝目 ピンチの連続も踏ん張った!

[ 2020年8月11日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6―1中日 ( 2020年8月10日    マツダ )

<広・中>7回、大島の一ゴロでピンチを切り抜け、ガッツポーズでベンチに戻る九里 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島・九里亜蓮投手(28)が10日の中日戦で、7回被安打6、無失点に抑える好投で今季2勝目を挙げた。今季初登板だった6月24日の巨人戦以来、6試合ぶりとなる白星。3カード連続で初戦を勝利し、4位・阪神に再びゲーム差なしに迫った。

 我慢の連続は、勝負どころで生きた。7イニングのうち3者凡退は2度のみで、得点圏に走者を背負ったのは4度。それでも、九里は無失点で仕事を終えた。「野手のみなさんに迷惑をかけた試合ばかりだったので…」。今季初登板だった6月24日の巨人戦以来、6試合ぶりの白星にナインへの感謝を思った。

 6回終了時点で球数は、101球。3―0の6回2死一、二塁で迎えた打席で代打を送られずに、7回のマウンドに向かった。堂林の悪送球と木下拓の単打で無死一、二塁。勝負どころでも、序盤のピンチと考え方を変えなかった。「変に1点もやらないという気持ちを持つよりも、一人一人と勝負しようと思った」。代打・溝脇、京田、大島の後続3人を抑えると、右拳を握って感情を隠さなかった。

 「任されたイニングをしっかりと投げ切る気持ちで上がった。ゾーンで勝負していくことはある程度できた」

 雑談にヒントがあった。九里のノーワインドアップは、まず左足を一塁側に引いてから始動する。独特のリズム感を生む投球フォームは、コロナ禍による開幕延期期間に固まった。3月に一時2軍での再調整を経験するなど低調。投球フォームの微修正を続けていた中、同級生の大瀬良、そして新人・森下と話し合った。「自分のリズムで入っていくことが一番」。共通していた2人の考え方が腑(ふ)に落ちた。従来通りの投球法を貫くことを決断し、6月下旬の開幕に間に合わせた。

 「チームに勝ちをつけられなかった投球が多々あった。僕自身、1年間ローテーションを守り切ったことはない。今年は、試合数が少ないかもしれないけど、今年こそローテを守りたい」

 チームは、3カード連続で初戦を勝利し、4位・阪神にゲーム差なしに迫った。今季は、大瀬良、K・ジョンソン、森下らが離脱を経験した中で、再編続きの先発陣を支えてきた。九里の貢献度は、今季2勝目という数字だけでは測れないだろう。(河合 洋介)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年8月11日のニュース