中畑清氏 熱いぜ!「特別な球児の夏」 東京五輪開催への力に

[ 2020年8月11日 06:45 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】熱いぜ!高校野球。甲子園でセンバツに出場予定だった32校による「2020甲子園高校野球交流試合」が開幕すれば、東京ではダイワハウススタジアム八王子で東西優勝校が激突した。球児の夏、真っ盛りだ。

 新型コロナウイルスの影響で春のセンバツに続き、夏の甲子園も中止になった。もう試合はできないのか。悔し涙を流した球児に救いの手が差し伸べられた。

 日本高野連がセンバツ出場予定校を甲子園に招いて1試合限定の交流試合実施を決めたのに続いて、47都道府県の高野連がそれぞれ独自大会の開催を決めたんだ。

 いつもの夏じゃない。都道府県によっては、コロナによる休校で遅れている授業や長梅雨で日程が消化しきれず、決勝を待たずに打ち切りとしたところがある。

 それ以前に、医療体制が十分じゃない島を離れたときの感染リスクを考えて出場を辞退した離島の高校や、野球部員じゃない一般生徒に陽性者が出て大会途中で辞退した高校もある。

 それでも、球児にとっては悔しさから一転の喜び。その先に甲子園へつながる道はなくても、仲間たちとまた野球ができる。地域のライバル校と戦える。出場辞退という苦渋の決断をした球児も含めてかけがえのない体験をしたと思う。

 高校野球の原点は人づくり。団体生活の中でルールを守り、相手に敬意を持って、自己犠牲の精神を学ぶ。今年の3年生はコロナという目に見えない敵に振り回されて、人として大事なことを学んだはずだ。

 独自大会の開催にこぎつけてくれた各都道府県の高野連、応援してくれた関係者や仲間、支えてくれた家族に対する感謝の気持ちだ。この夏の体験は一生忘れられない思い出、財産になったと思う。

 プロを目指す球児にとっては十分アピールの場になった。各球団のスカウトが全国を飛び回っていたからね。甲子園の交流試合も1球団2人限定で目を光らせている。

 この熱い流れに乗って、プロ野球も日本シリーズまで乗り切りたいね。さらに来年の東京五輪に向けて。野球の力でコロナに負けない元気を送り続けていこうじゃないの。(本紙評論家・中畑 清)

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