西武・松坂の最後の対戦打者は日本ハム・近藤 松坂から出ていた「お願い」とは

[ 2021年10月19日 05:00 ]

2018年オールスター第1戦 1回1死、松坂(当時中日)から日本ハム・近藤が中前打を放つ
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 西武の松坂大輔投手が19日の日本ハム戦(メットライフドーム)で引退試合に臨む。先発として打者1人と対戦するが、日本ハム・栗山英樹監督は「うちの選手で縁があって最大限に。本人に意思も確認した」と話し、1番に近藤を起用することを明言した。

 日本ハムの1軍には西武・松坂の後輩に当たる横浜高OBが近藤を含めて浅間、高浜、万波の4人いるが、その中で実績のある近藤が指名された。

 実は西武球団を通じて、ある要望が出た。「できれば左打者をお願いしたい」──。西武・辻監督を通じ、その要望は日本ハムに伝えられたという。

 それは松坂のお願いだった。右手中指のしびれが消えずに引退を決意した松坂。ボールが抜ければ、右打者だと頭部に行ってしまう。そのリスクを排除するために、松坂の意図を両球団がくんだ結果となった。

 松坂は近藤と18年のオールスター第1戦(京セラドーム)で対戦して中前打を放ったが、公式戦では最初で最後の対戦となる。「できるだけ多くの方に、今の自分の現状を知ってもらえたらと思います。正直、ストライクが入るかどうか分かりませんが、一球で仕留めてもらえたらと思います」と話した松坂に、7月の引退発表の際に「公式戦で対戦できなかったのは寂しい。ずっと追っていた先輩」と話していた近藤。2人はどんな空間を作り上げるかも注目される。

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