京産大・勝村法彦監督がラストゲームを逆転勝ち 有終の美に4年生が活躍し涙、涙

[ 2021年10月19日 14:08 ]

関西六大学野球秋季リーグ戦 第7節第2日   京産大6―3大院大 ( 2021年10月19日    南港中央 )

<京産大・大院大>胴上げされる京産大・勝村法彦監督
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 京産大が逆転勝ちを収め、2連勝で今秋リーグ戦を締めた。0―2の6回に追いつくと、7回1死一、二塁で「2番二塁」の酒井航(4年=桜宮)が左越え2点三塁打を放ち、これが決勝点。今秋リーグ戦を最後に退任する勝村法彦監督(64)へ白星をプレゼントし、有終の美を飾った。

 こらえ切れなかった。普段は笑顔を絶やさない指揮官の目から、涙がとめどなくあふれた。うれしかったのは、自身と同じくラストゲームになる4年生の活躍。「最後にそういう力を出してくれた。4回生の意地を見せてくれた」。6回2死二塁で登板した長谷川希望(4年=藤蔭)が好救援でつくった流れを酒井航が仕留めた。4年間の成長を見られたことが、頼もしかった。

 日本ハムから8位指名された主将の北山亘基(4年=京都成章)からもらったウイニングボールは、自宅に飾るという。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、最後の2年間は練習や実戦が思うようにできないことが続いた。「特にしんどいことばかりでしたが、やっぱり“練習せなあかん!”と思いました。それを再確認しました。私は全国で1勝しかできなかったので、全国で勝てるチームになってほしい」と最後まで熱っぽく母校の将来を思いやった。今後も何らかの形で京産大野球部には携わる可能性があるという。

 勝村氏は平安(現龍谷大平安)から京産大、社会人野球の丸勝などを経て00年1月に母校のコーチとなり、01年9月に監督就任。02年秋に光原逸裕(元オリックス、現京産大コーチ)を擁し21季ぶりの優勝を果たすなどリーグ優勝9度を誇り、全国大会出場は5度。平野佳寿(現オリックス)らプロ野球選手も輩出した。

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