三浦DeNA 来季へ期待高まる先発投手陣 巻き返しへ必要なのは打線の「得点力」

[ 2021年10月19日 08:00 ]

DeNAの三浦監督
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 DeNAは19日の巨人戦(横浜)を含めて今季残り6試合。当コラムの記者の担当日はシーズン中では最後となるので、今季を総括したい。

 三浦大輔新監督の船出のシーズンは19日の試合前時点で借金18の最下位。課題は山積みだが、17日のヤクルト戦に今季苦戦の要因が凝縮されていた。だから17日を見直し、まとめとする。

 6年ぶりのリーグ優勝に向かって突き進む相手に3―7で完敗したが、8回まで3―4の接戦。そして安打数は9で相手は8。ヤクルトは安打が少ないが得点は上回っていた。3回、ヤクルトは青木の先制中犠飛。2―2の5回、山田の決勝中犠飛。4得点のうち犠飛で2点。一方でチームは1―2の4回に大和の右犠飛で一時同点も、このとき一走宮崎が二塁を狙いアウト。併殺で攻撃が終了した。

 18日現在でリーグ打撃10傑に桑原、宮崎、オースティン、佐野、牧が名を連ねる一方、ヤクルトは0人。だが得点はヤクルトがリーグトップの598で同2位のチームは543。55点の差がある。盗塁数もヤクルトが70に対し、チームは半分以下の30。四球も484に対し389だ。得点に至るまでの過程、勝負どころの得点力の差が数字を見てわかる。三浦監督は今季「あと一本がでなかった」と口にすることが多かったが、来季に巻き返すためには得点力を磨くことが急務だ。

 先発投手陣には期待が高い。防御率4・19は12球団最下位だが、先発投手陣の防御率は、月別で6月は5・42も、9月は3・38に改善された。来季駒がそろえば、今永、大貫、ロメロ、京山、浜口、東、上茶谷、坂本、石田、宮国ら続々と名が出る。三浦監督にとって来季は2年契約の2年目。厳しいシーズンで学んだことを生かし、光明が差し込むことを願う。(記者コラム・大木 穂高)

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