八戸学院光星 ねぷた魂!下山が令和1号 開幕戦初回満弾 唯一の青森っ子が83年ぶり快挙

[ 2019年8月7日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第1日1回戦   八戸学院光星9―0誉 ( 2019年8月6日    甲子園 )

<誉・八戸学院光星>1回2死満塁、下山は左越えの満塁弾(撮影・井垣 忠夫)
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 令和初の大会が開幕し、1回戦3試合が行われた。開幕戦では八戸学院光星(青森)の下山昂大内野手(3年)が初回、令和1号となる先制の左中間満塁本塁打を放つなど、9―0で誉(愛知)を下した。夏の甲子園の開幕戦満塁本塁打は83年ぶり4人目で、開幕戦の初回に柵越えで記録するのは史上初の快挙。令和初の甲子園大会は記録的な一発で幕を開けた。

 高々と舞い上がった白球が、新時代の幕開けを告げた。初回2死満塁。下山の大飛球は、甲子園特有の浜風とは逆の左翼から中堅方向への風に乗り、左中間席へ消えた。令和1号となる先制満塁弾。記憶に残る記念の一発に笑顔がはじけた。

 「満塁本塁打は人生初めて。入った瞬間、頭が真っ白になった。歴史に名が残ると思ったら、人生で一番うれしいです」

 高校通算10本目。公式戦3本目の一発は、歴史的グランドスラムとなった。夏の甲子園で開幕戦の初回満塁弾は1936年以来、83年ぶり2人目。フェンスオーバーは史上初だ。「ホームランは近藤とか原と思っていた。ベンチでみんなに“令和1号よかったな”と言われました」と青森大会でそれぞれ6発、5発の3、4番を差し置いての一発。11安打9得点と打線を活性化させ、青森勢の春夏通算60勝目となった。

 スタメン唯一の青森出身。入学当初は関西出身者の多い状況に戸惑った。「自分は津軽弁なので…。全然、違った。最初は言葉とかノリとか、しんどかった」。それでも寮生活、学校生活を共にし心を通わせた。「最初は控えめだったけど、今では一発芸もできる」。仲間に引き出された積極性で、1ストライクからの内角低めを見逃さなかった。

 エース後藤が青森大会1回戦で右肘を痛め、下山は決勝の先発など3試合に登板。二刀流で3季連続出場に貢献した。「後藤を楽にさせたかった」と復帰登板のエースを勇気づける4点となった。「僕が投げられたら後藤たちの負担も減る。行くと言われたらベストのピッチングをしたい」と先を見据える。

 チームは3季連続の甲子園出場だが、昨夏は2回戦で姿を消し、今春のセンバツも1回戦で広陵に3安打零敗と歯がゆい思いをしてきた。次戦は智弁学園(奈良)戦。2年生から主力だった下山は「今度こそはと思っている」と表情を引き締めた。(春川 英樹)

 ◇下山 昂大(しもやま・こうだい)2001年(平13)7月27日生まれ、青森県出身の18歳。小1から野球を始め投手と遊撃手。小6の時に楽天ジュニアでNPBジュニアトーナメント出場。弘前四中では弘前白神シニアに所属した。八戸学院光星では2年夏から3季連続出場。趣味は釣りで、好きな言葉は「背負えるほど強くなる」。1メートル70、77キロ、右投げ右打ち。

 《自身は「プロ令和1号」OB坂本「縁感じる」》巨人・坂本勇が後輩の「令和1号」を喜んだ。母校・八戸学院光星が誉に快勝した一戦をテレビ観戦。自身は5月1日中日戦(東京ドーム)の2回に左中間ソロで「プロ野球令和1号」を放っており「何かの縁を感じますね」と笑顔。「目の前の一戦一戦、悔いのないように最高の準備をして頑張ってほしい」とエールを送った。

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