広島・西川11号V弾で逆転快勝「8・6」不屈の進撃で首位1差 緒方監督「特別な日を勝ちで締められた」

[ 2019年8月7日 05:30 ]

セ・リーグ   広島8-4DeNA ( 2019年8月6日    マツダ )

4回2死一塁、2ランを放った西川はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)
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 広島・西川龍馬内野手(24)は6日のDeNA戦で、1点劣勢だった4回に上茶谷から決勝弾となる11号2ランを決めた。小園海斗内野手(19)は2本の適時打を放ち、「ピースナイター」として開催されたリーグ2、3位対決の初戦に先勝。2位・DeNAに0・5ゲーム差に接近しただけでなく、巨人も敗れたため首位と1ゲーム差の大混戦となった。

 特別な日に勝ってこそ赤ヘルである。1点劣勢だった4回だった。2死一塁から、西川は、カウント1―1からの上茶谷の直球を左翼席上段に放り込んだ。逆方向へは今季2本目となる11号の逆転2ランは、この日の決勝弾。着弾を確認すると、ポンと手を叩いて喜びをかみしめた。

 「たまたまいいポイントで捉えられた。広島にとっては特別な日。そういう日に勝てたことはよかった」

 8月6日。野球を通じて核兵器のない平和な世界を訴える「ピースナイター」として開催された。原爆ドーム付近では両軍の選手らがメッセージを記した灯籠(とうろう)流しが行われた。西川が書き込んだのは「平和に野球できることの幸せ」。アーチで広島に勝利の幸せを運んだ。

 そして、「原爆の日」を広島で初めて迎えた小園も、赤ヘルの使命を十分に理解していた。2回2死二塁から上茶谷の直球を左前適時打、5回1死満塁では、登板直後の笠井の直球を中前適時打。プロ初となる1試合2本の適時打に、「なかなか打てないときも使っていただいている。これを続けて進化できるようにしていきたい」と決意した。

 小学6年の修学旅行の行き先は広島だった。原爆資料館に訪れ、被爆者の体験談にも耳を傾けた。「大変な災難だったことが分かりました。今は平和。野球をやりたくてもできなかった時代がある。自分は、野球をできているので頑張りたいです」と平和の尊さを再認識する一日になった。

 緒方監督も「特別な日を勝ちで締められた。ナイスゲーム」とうなずいた。これで後半戦は15勝4敗。7月16日に最大12ゲーム差に離された首位・巨人が1差と、手が届く位置にまで迫った。2位との直接対決に先勝して、DeNAとは0・5差。混セを抜け出す上でも、特別な一戦になった。(河合 洋介)

 ○…小園(広)が今季5度目のマルチ安打で2打点を挙げ8打点目。高卒新人の8打点以上は、昨年清宮(日)の18以来だが、ドラフト制以降の広島では67年三村敏之、99年東出輝裕の各7を抜く最多となった。

 ○…チームは7月16~18日時点の首位・巨人との最大12ゲーム差から1ゲーム差まで接近。きょう7日も勝って、巨人が負ければゲーム差なしの2位。最短で8日に首位の座に返り咲く。12ゲーム差を跳ね返しての奪首なら08年巨人の13ゲーム差以来。チームでは83年の10ゲーム差を上回る逆転劇になる。

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