広島 ボール球に手を出して11三振&今季4度目零封負け “連敗ストッパー”九里、8連敗で止められるか

[ 2019年7月7日 21:35 ]

セ・リーグ   広島0―1阪神 ( 2019年7月7日    甲子園 )

<神・広> 9回1死、菊池涼(左端)が三振に倒れ、暗く沈む緒方監督(同4人目)ら広島ナイン(撮影・大森 寛明)  
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 広島は阪神との息詰まる投手戦を0―1で落とし、リーグ再開後1分けを挟んで8連敗。6月1日の最大貯金14から借金2とし、ついにBクラスの4位に転落した。広島の8連敗は2014年6月に9連敗して以来5年ぶり。

 前日に4年ぶりの7連敗を喫して57日ぶりの借金生活に突入し、3位に転落したばかり。だが、悪い流れはこの日も変えられず、2日連続でまた1つ順位が下がった。

 6月22日から7月5日まで10試合連続3点以下と低空飛行の続くカープ打線。前日5日から6人を入れ替えた6日は1番・曽根、3番・坂倉とともにプロ初の打順に若手を抜てきしたが、曽根が2打席で交代、坂倉はいい当たりがありながらも5打数ノーヒットに終わった。それでも久々に2桁の11安打を放って5点を取った。

 この日は1番・野間、2番・菊池涼、3番・西川、4番・鈴木と以前の打順に戻したが、7試合ぶりにスタメン&1番に戻った野間が初回に3ボール1ストライクから左飛に終わると、菊池涼が18打席ぶり安打を左前に放つも3番・西川がボール球を振って空振り三振。この時に菊池涼が二盗を決めて先制機を迎えたが、主砲の鈴木が真ん中直球を見逃し三振して無得点に終わると、その後もゼロ行進が続いた。

 2回には2死一塁から田中広が3球目のボール球を振って続く4球目を見逃し三振。3回には先発投手の先頭・床田が中前打で出塁しながら続く野間が2球目を打って併殺打と打線がつながらない。5回にも外角のボール球になる変化球に手を出して空振り三振した田中広は2打席2三振で交代となり、マウンドが2番手・ドリスに代わった9回も最後の打者・西川は内角のボール球を振って三振に終わった。

 終わってみれば、わずか4安打で今季4度目の零封負け。7回5安打1失点の先発左腕・床田を援護することができなかった。

 床田は6月20日のロッテ戦で6回4安打無失点、同30日のDeNA戦で6回3安打1失点と好投しながらいずれも勝利投手になれなかったが、またも白星に恵まれず、7回5安打1失点で今季5敗目。床田はチームが好調だった5月24日の巨人戦で今季5勝目を挙げてから6試合勝利から遠ざかる結果となった。

 5年ぶり8連敗となった広島だが、8日の中日戦(ナゴヤD)はチームが最後に白星を挙げた6月25日の楽天戦(楽天生命パーク)でプロ初完封を飾り、チームの連敗を3で止めた九里が先発マウンドを務める。“連敗ストッパー”の異名も持つ九里。悪い流れを止められるか――。
 

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2019年7月7日のニュース