慶応・上田誠前監督に育成功労賞「球界が一つになるような環境作りを」

[ 2019年7月7日 14:15 ]

第101回全国高校野球選手権神奈川大会 ( 2019年7月7日    横浜スタジアム )

<高校野球神奈川大会開会式>育成功労賞を受賞した上田誠氏(撮影・会津 智海)
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 上田誠・慶応野球部前監督が育成功労賞を受賞し、開会式で記念盾が授与された。

 日本高野連が高校野球の育成と発展に尽くした指導者を表彰するもの。スタンドの慶応ナインからは「いいぞ、いいぞ、上田!」と上田コールがかかり、場内からは温かい拍手がおくられた。

 上田氏は現在、慶大コーチをしながら、野球の競技普及に取り組んでいる。「野球を見る人は増えているが、やる人はどんどん減っている。これだけ野球しない人が増えて、ケガする子も増えた。もっと危機感を持っていかないと」と警鐘を鳴らす。

 さらに「ジュニアや中学生世代の競技人口が増えないと、どん尻になってしまう。きょうの横浜スタジアムにはたくさんお客さんが入ったし、選手宣誓も素晴らしかった。改めて高校野球はいいものだと思った。ただ、人口が減ればこの景色だってなくなるかもしれない」と危惧。

 「これから育成しろよ、という意味でいただいた賞だと思っている。球界が一つになるようなきっかけ作りや環境作りをしていければ」と力を込めた。

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2019年7月7日のニュース