神奈川大会開幕 好左腕目白押し 横浜・及川、隼人・佐藤以外にも日大藤沢・武冨にも注目

[ 2019年7月7日 06:11 ]

 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)の神奈川大会が7日、横浜スタジアムで開幕する。

 横浜の及川雅貴投手、横浜隼人の佐藤一磨投手(ともに3年)ら好左腕が注目されるが、もう1人、日大藤沢の武冨陸投手(3年)もプロ注目の左腕として活躍が期待される。

 1メートル72と小柄だが最速142キロを誇る。横浜・中山中野球部時代はエースとして全国大会に出場。一躍県内に名をとどろかせた。入学時のスポーツテストではいきなり上級生を上回る全国クラスの数値をたたき出すなど抜群の身体能力が大きな武器だ。

 昨夏の苦い思い出が武冨を奮い立たせてきた。初戦・藤沢翔陵戦で自らが打ち込まれて逆転負け。その悔しさをバネに1年を過ごしてきた。「人生で一番泣いた。今も怖くて映像を見返せないくらいです」と振り返る。それでも「悔しさを晴らすために頑張ってきた」と前を向き、先輩たちの思いも背負って最後の夏に向かう。

 山本秀明監督の実兄で同校OBでもある元中日投手の山本昌氏が学生野球資格を回復し、昨年から特別臨時コーチとして指導する。50歳まで現役として活躍した誰もが知る野球界のレジェンド。「最初にお会いした時は大きいなあと。本当に光栄なことです。(恐れ多くて)未だに昌さんに教わっているという実感が湧かない」と恐縮するが、同じ左腕でもある大先輩の一言が新球を編み出すきっかけとなった。「スクリューの投げ方を教わって、自分なりにアレンジしていったらツーシームになった。打者の近くでがくっと落ちるイメージ」。昨年末に習得すると、春の大会から試し始め「ゲッツーが取りやすくなって、完投できる試合も増えてきた」と手応えを口にする。

 左の好投手とあってすでにプロ複数球団が視察している。山本秀明監督は「指先の感覚が素晴らしい。大きく育ってほしい」と期待を込める。初戦は14日に保土ケ谷球場で、湘南台―新栄の勝者と対戦。武冨は「なんとしても甲子園に行きます」と力強く誓った。

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