夢を追う男たちの現在地 メジャー再昇格狙う日本人選手の今

[ 2022年5月27日 08:00 ]

秋山翔吾外野手
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 なかなか紙面では記事になりづらい。マイナーリーグでプレーしている日本選手の近況を紹介したい。

 レッズからFAになり、パドレスとマイナー契約を結んだ秋山翔吾外野手(34)は傘下3Aのエルパソでプレーしている。球団名は「エルパソ・チワワズ」。名前の由来はもちろん、犬のチワワだ。帽子のマークなど球団キャラクターはチワワがモチーフで、非常に可愛らしい。外国人選手のチェックなどで米国を何度も訪れている西武・渡辺久信GMも「グッズが可愛い。エルパソに行った時は買って帰る」と話しているほどだ。

 エルパソはテキサス州西部のメキシコ国境沿いの町。国境を越えて南に下ると、テキサス州と隣接したメキシコ北部に実際に「チワワ」という州がある。犬種の原産地として知られ、かつてマック鈴木も同地に本拠を置くメキシカン・リーグの球団でプレーしていた。記者はエルパソでレンタカーを借り、マック鈴木に会いに州都チワワまで往復したことがある。そんな町で秋山はメジャー昇格を目指してプレーしている。

 3Aでは移籍後初出場となった11日から25日まで10試合連続安打。打率・340の好成績を残している。複数安打が5度。計12打点とチャンスに強い一面も見せている。メジャー昇格できるかはパドレスの外野陣の状態にもよるが、ぜひダルビッシュの後ろを守る秋山の姿を見てみたい。

 レンジャーズ傘下3Aラウンドロックに所属する有原航平投手(29)は今季、7試合で1勝3敗、防御率5・76。5月10日を最後に登板機会がなく、21日に7日間の負傷者リスト(IL)入りした。腕の痛みだという。

 ブルージェイズからメッツに移籍した加藤豪将内野手(27)は17日にメジャー昇格を果たしたが、出場機会のないまま21日に傘下3Aのシラキュースに降格となった。降格後はまだ試合に出場していない。

 エンゼルス・大谷らが活躍する華やかなメジャーの舞台を目指して、各地で皆が必死に夢を追っている。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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2022年5月27日のニュース