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阪神「0―1」地獄…12度目の零敗中6度目 矢野監督采配に迷い、8回二走・長坂に代走送らず本塁憤死

[ 2022年5月27日 05:30 ]

交流戦   阪神0-1楽天 ( 2022年5月26日    甲子園 )

<神・楽>8回、近本の安打で二走・長坂がホームを突くもタッチアウト(撮影・後藤 大輝)
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 阪神は26日の楽天戦を今季6度目の「0―1」で敗れ、交流戦最初のカードを負け越した。8回の攻撃では本塁憤死で先制を逃し、矢野燿大監督(53)は代走を送らなかった采配に迷いがあったことを明かした。零敗は12度目を数え、得点力不足は深刻。27日には4月に完全試合を達成したロッテ・佐々木朗と敵地ZOZOマリンで激突する。

 1点が遠く、最も近づいた8回も楽天の好守に阻まれた。2死二塁から近本が左前打。藤本三塁コーチは勝負をかけて腕を回した。前進守備だった西川からの完璧に近い送球で二塁走者・長坂が本塁憤死。矢野監督がリクエストしても判定は変わらなかった。

 「紙一重のところだったんでね。藤本コーチも勝負と思って回してくれたんで」

 誰も責めなかった。脳裏によぎったのは、カードを切らなかった決断か。1死から左前打で出た長坂に代走を送るかどうかで迷った。ベンチには俊足の熊谷と植田が残り、捕手も21日に片山を昇格させたことで3人態勢。代走投入の選択肢があった中、二塁へ進んだ後も動かなかった。

 「結果的に俺がいききらんかったっていうのは、受け止めているけど。延長12回という難しさと、その後(9回以降)に代走を出したいところもあったし、(長坂)拳弥も(足が)遅いわけじゃないんで。頭の中には(代走の)考えが、もちろんあったんだけど…」

 直前の1死一塁では代打・北條に1球ごとにサインを変え、最終的に犠打で2死二塁をつくった。1点にこだわる采配でも勝負に敗れた。零敗は12度目、うち半分の6度が「0―1」だ。本来なら圧倒的に勝っていい「1失点試合」が13試合で7勝6敗でしかない。

 投手が踏ん張っても点が取れない。交流戦3試合を終えて大山の適時打とソロで挙げた2点だけ。佐藤輝は7回無死二塁で鋭い左飛が正面を突くなど4打数無安打。9回は空振り三振で最後の打者になり、悔しさのあまりバットを放り投げた。

 25日に右脚を負傷したマルテが再離脱し、貧打解消の糸口が見つからないまま、27日には5勝無敗の佐々木朗と敵地でぶつかる。矢野監督は「最初に負けを付けられるように、全員で向かっていきたい」と前を向いた。点を取らなければ勝てないことは、誰もが分かっている。(倉世古 洋平)

 《最多零敗記録のペース》阪神は50試合で12度目の零敗。シーズン34度のペースは球団最多の63年24度はおろか、プロ野球記録の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の31度も上回る。零敗12度のうち半分の6度が0―1。シーズン6度は13年の8度以来9年ぶり。チーム最多は56年の11度がある。また、ヤクルトが敗れたため、自力優勝の可能性消滅は最短で27日となった。条件は阪神負けならヤクルトが引き分け以上。阪神引き分けならヤクルトの勝ちで消える。

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