中日・福留 今季初安打呼んだPL恩師&大先輩からの刺激 セ・リーグ野手の最年長安打達成

[ 2022年5月27日 05:30 ]

交流戦   中日6-3西武 ( 2022年5月26日    バンテリンD )

<中・西>6回、代打・福留は適時二塁打を放つ(撮影・椎名 航)
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 中日・福留が森脇の119キロカーブを引っ張ったライナーは右翼線に飛んだ。6回2死二塁で代打登場し、6点目をもぎ取る適時二塁打。代走を送られてベンチに戻ると、後輩たちが叫び、両手を突き上げ、大盛り上がりだった。

 「いつも良い場面で使ってもらっているので、ずっと打てなくて自分の中でも苦しいのはありましたが、やっと打てて、みんなも喜んでくれてね。ベンチで“記念のボール”って言ってたら、落合ヘッドコーチから全然関係のないボールを渡されました…」

 2犠飛3四球はあっても、開幕から26打席目(21打数)での初安打。45歳1カ月は13年山崎武司(中日)の44歳10カ月を抜き、セ・リーグ野手の最年長安打になった。「若い選手も見ているのでね。打とうが打てまいが、自分のできることをしっかりやる姿は見せようと思っていました」。快音まで開幕から47試合を要しても、貢献度は小さくはない。

 身の引き締まる思いをした2日間があったことも無関係ではないだろう。交流戦開幕の24日はPL学園の元監督の中村順司氏が始球式に登場。キャッチボール相手を務め、「メジャーに行く時にナゴヤ球場の室内で右中間にライナーを飛ばしていたように、“あの感じで打ってみい”」と助言された。前日25日はPL学園の10学年先輩の清原和博氏もテレビの解説で来訪。「気分転換になったのかもしれないですね」と恩師と先輩に感謝した。

 7連敗で止め、3年ぶり8連敗を回避。球界最年長の弾んだ声が、借金5から浮上のきっかけになりそうだ。(畑野 理之)

 《セ最年長は山本昌の48歳0カ月》45歳1カ月の福留(中)が6回に今季初安打となる右翼線適時二塁打。今季3打点目で自身の持つセ・リーグ野手の最年長打点記録を更新するとともに、安打も13年山崎武司(中)の44歳10カ月を抜くセ野手最年長となった。投手も含めたセ最年長は打点、安打とも13年山本昌(中)の48歳0カ月。また二塁打は前出13年山崎の44歳6カ月を抜くセ最年長記録。プロ野球記録は浜崎真二(阪急)の46歳8カ月。

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