ロッテ・井口監督 佐々木朗希を偉業目前で交代させた理由 「記録はあるけれど…先々考えると」

[ 2022年4月17日 18:00 ]

パ・リーグ   ロッテ0─1日本ハム ( 2022年4月17日    ZOZOマリン )

<ロ・日(4)>9回、投手交代を告げる井口監督 (撮影・白鳥 佳樹)
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 ロッテの佐々木朗希投手(20)が17日、日本ハム戦(ZOZOマリン)に先発。10日のオリックス戦での完全試合達成後初登板し、8回完全無四球14奪三振の力投を見せ、降板した。チームは力投を生かせず0-1で競り負け、3連敗を喫した。

 井口資仁監督は試合後「素晴らしかった。球数?まあ、そうですね。いろんなことを加味しながら、きょうは100球弱と思ってたんですけどね。素晴らしい投球で、できれば我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど、先々考えるとちょっとあそこで限界だったと思います。(もし8回に打線の援護があったら続投させていた?)それはないです。点取っても8回で代わってました。球数少なければ(9回まで)いった可能性もあったでしょうけど、きょうの試合の中では、ということですね」と予定していた交代だったと述べた。

 継投のタイミングとしては「7回終わった時点で朗希がちょっとへばりつつあったので、なんとか8回までと思っていた。8回までパーフェクトで来てくれたので素晴らしい投球をしてくれたし、なんとか打線がカバーできたらよかったけど、できなかった」とした。

 2試合連続の完全試合達成がかかっていたが「記録は記録であるけれどね、チームが勝つこと、1年間朗希がローテーションしっかりまわることとかを加味して」とし、次戦は24日のオリックス戦(京セラD)に「いきます」と明言。「明日以降の体の状態を見ながら。これは朗希に限らないですが」とした。

 佐々木は初回には163キロをマーク。2回までに4者連続三振を奪うなど好調で、日本人最長タイとなる25イニング連続奪三振を記録した。さらに3回まで完全投球。完全試合を達成した投手が翌試合の3回まで完全投球するのは初。過去達成した15人はいずれも3回までに走者を許していた。4回、5回も快投を続け、5回7奪三振無四球とパーフェクトに抑えた。

 6回は2死から9番・浅間にフルカウントまでいったが最後は空振り三振。2三振を奪った。7回1死から代打・万波から空振り三振を奪い、10奪三振に到達。昨年同10月23日の日本ハム戦から4試合連続の2桁奪三振となった。8回まで14奪三振の力投を見せたが、日本ハムの先発・上沢-堀との緊迫の投手戦で試合は0-0のまま9回に突入。井口監督が交代を決断し、2番手・益田へスイッチした。

 前回登板での史上16人目の完全試合、プロ野球新記録となる13者連続三振、タイ記録の19奪三振をマーク。完全試合後初登板とあって、チケットは午前10時までに完売。ZOZOマリンで入場者制限なしでチケット販売が完売となるのは2019年9月24日の西武戦以来。今回の登板を急きょテレビ東京が地上波中継するなど大きな注目を集めた。

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