森繁和氏 エンゼルス・大谷の上昇気配漂う第2打席の逆方向へのファウル

[ 2022年4月17日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス9―6レンジャーズ ( 2022年4月15日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>初回、先頭打者弾を放ち、祈るようなポーズをする大谷(撮影・光山 貴大)
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 【森繁和 視点】多少時間はかかったが、エンゼルス・大谷はようやく打球が上がってきた印象だ。初回と5回の2本塁打に挟まれた、見逃し三振に倒れた3回の第2打席でもいい傾向を示す打球があった。

 2ストライクからの3球目。157キロの力のある直球を逆方向の左方向に飛ばした。惜しくもファウルだったがポール際、もう少しで本塁打という当たり。大谷は46本塁打を打った昨季も、シーズン序盤はすくい上げて左翼に放り込む一発が目立った。この打撃は大きな持ち味の一つでもあり、今季ここまで少なかった逆方向への打球は、さらなる上昇気配を感じさせた。

 あとは昨季の活躍で厳しく攻められるようになった内角球。カットボール系で食い込んでくるこの球種をうまく「払って」引っ張れれば、打球は自然と角度がつく。二刀流。バットで好結果が出ることは、相乗効果として投球にもプラスに働くだろう。前日は満塁弾を打たれるなどしたが、投球内容自体は決して悪くない。投打で本領発揮は近いとみる。(スポニチ本紙評論家)

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