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赤星憲広氏 阪神・ウィルカーソンはどの球種でもストライクが取れる ローテを十分に任せられる存在

[ 2022年4月17日 06:00 ]

セ・リーグ   阪神2-1巨人 ( 2022年4月16日    甲子園 )

赤星憲広氏
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 【赤星憲広 視点】阪神・ウィルカーソンで特筆すべきは、チェンジアップとストレートだった。いずれも制球が非常に良く、ストレート自体もスピードガンより打者の手元で来ている感じがあった。

 チェンジアップは一般的に抜いて投げるので、ストレートの軌道からは外れることが多い。だがウィルカーソンの場合、ストレートと同じ軌道で、かつ、スピード差が10キロしかない。ストレートの平均が145キロ前後で、チェンジアップは135キロ前後。球速差がほとんどなく、軌道が変わらないとなれば、打者から見ればチェンジアップを投げた瞬間も真っすぐに見えていると思う。逆に真っすぐがチェンジアップに見えることもあり、これが絞りづらい要因となったのだろう。甘めのゾーンに来ているわりには、会心の打球が少なく、微妙に芯を外され、差し込まれるシーンが目立った。

 冒頭でも記したが、制球で苦しむ感じはないので、本当に良いピッチャーだと思う。他にスライダーかカット系の横に曲がる球種もあるし、時折投げるカーブもある。きょうはチェンジアップ、ストレートが勝負球だったが、スライダーも決め球になり得る。何より、どの球種でもストライクが取れるので、十分に先発ローテーションを任せられる存在と言えるだろう。

 ウィルカーソンが先発に入ることで枚数がそろってきた。前日の青柳も含めて形ができつつある。リリーフに目を向けても、今季初めて先発、中継ぎ、抑えで勝てた。湯浅が8回のピンチを抑えて、岩崎が締める流れをつくれたことも、チームにとって大きい。今後に向けて、光の差す一日となった。

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