広島 21世紀最強先発陣で堅首じゃ~! 大瀬良続いた!12戦連続クオリティースタート達成

[ 2022年4月17日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-2中日 ( 2022年4月16日    マツダ )

<広・中>5回2死、打者のA・マルティネスのスイングをアピールする大瀬良(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 広島・大瀬良大地投手(30)が16日の中日戦で、6回4安打2失点の粘りを見せて今季2勝目を挙げた。球団では今世紀最長を更新する先発陣の12試合連続クオリティースタート(6回以上、自責3以下=QS)を達成。会心の1点差勝利で、2位・巨人に1ゲーム差をつけた。

 大瀬良は「今日も勝たせてもらった」とナインに頭を下げた。決して本調子とは言えず、6回108球と球数はかさんだ。投手に適時打も許した。それでも終わってみれば、6回2失点にまとめる力投。「粘り強く投げようと思った。とにかくチームが勝てて良かった」と汗をぬぐった。

 2回に連打などで2死二、三塁となって迎えた8番・京田に申告敬遠を選択。続く投手・岡野に中前へ先制の2点打を許して裏目に出た。「精神的な部分から投手に打たれてしまった。厳しくいくべきところで球数がかさんでしまった」との反省を生かし、3回以降の4イニングは被安打1本のみと見事に修正した。

 「視野が狭くなっていたところで、アツさん(会沢)や広輔さんら野手の人の声かけがあった。助けてもらいながら、試合はつくれたのかなと思います」

 これでQS達成は12試合連続にまで伸びた。球団では今世紀最長を更新。佐々岡監督は「先発が6、7回投げて、打線もしっかりとつないでくれる。目指す野球ができている」と首位を走るチームの成長を実感している。

 大瀬良はチームを一丸とするために、オフ期間から行動に移してきた。今年1月は沖縄市内で後輩4人と合同練習を実施。昨季終了後から「ぜひ1月から一緒にお願いします」と連続して連絡が入ってきた。その積極性は買いながら、少しの疑問も抱いていたと言う。そこで昨年12月に後輩に伝えた。「本当はそっちから言ってほしかったけど連絡もないし、もう俺から言うわ。1月だけではなくて、今から一緒にやった方が絶対にいいでしょ。マツダに来い」。年明けからの合同練習を後輩のために前倒しし、予定の合った大道らと12月からマツダスタジアムで動き始めた。

 春季キャンプ中も後輩から頼まれれば、居残り練習にも付き合った。開幕後も、栗林が今季初黒星を喫した直後に連絡を入れて励ますなど後輩のために行動を続けている。「持ちつ持たれつ、支え合いながらカープらしい野球ができている。良いときも悪いときも手を合わせて頑張っていきたい」。大瀬良を中心としたチーム一丸が首位快走を支えている。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

野球の2022年4月17日のニュース