不動の4番だ阪神・大山 延長11回決めた56打席ぶりV打「大事なところで貢献できて良かった」

[ 2019年7月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-2巨人 ( 2019年7月27日    東京D )

11回2死三塁、大山は勝ち越しタイムリーを放ち、吠えながら一塁へ向かう(撮影・森沢裕)
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 これぞ4番の仕事だ。阪神・大山悠輔内野手(24)が27日の巨人戦で2―2の延長11回2死三塁から決勝の中前適時打を放った。9打席ぶりの安打が値千金の一打。セ・リーグでは一人だけ開幕から不動の4番を務めてきた力を正念場で見せつけた。

 勝負どころで4番の威厳を示した。同点の11回2死三塁。4打席凡退で迎えた大山は左腕・田口の外角直球を中前へ運び、7日の広島戦以来、56打席ぶりの決勝打で猛虎を連勝へ導いた。

 「4番だからとかではなくて、試合に出ている以上は責任があるので。大事なところで結果に貢献できて良かった」

 7回の守備から出場していた梅野が1死からの左翼線二塁打で起点をつくり、暴投で三塁まで進塁。最大の好機が巡ってきた。「とにかく打つしかないと思っていた」。1ボールから積極的にバットを出し、最高の結果が生まれた。6回2死一、二塁では三ゴロ。募らせた悔しさを最後の最後で晴らした。

 安打数が阪神6に対して巨人11なら、残塁は阪神5と巨人18。序盤の劣勢を追いついた後も押され気味で、初めて奪ったリードで勝ちきった。数字の上では5打数1安打でも、勝負を決める1本こそが4番の仕事だった。何かと比較されることの多い2学年下の巨人・岡本が4番から降格した日にセ・リーグでは一人だけ開幕から不動の4番を務めてきた力を見せつけ、矢野監督にも称えられた。

 「こういう、しぶといところでヒットを打って成長していってほしい。これからもそういうところで回ってくる。結果は出ちゃうけど、4番として頑張ってくれている」

 前半戦最後の8~10日は巨人に3連敗。3安打で孤軍奮闘した10日の試合後は同僚が引き揚げる中、ベンチに最後まで残って責任を感じていた。そんな悔しさががあったからこそ4時間37分の競り合いを制した後、「とにかく勝てて良かった」と白星をかみしめた。

 「本当にチーム全員でピンチを守り、一人一人がつないで回してくれたので何とか応えたいと思って打席に入った。(高山の好守に)あのプレーが一番大きい。あのワンプレーでチームは救われた。応えたいと思った」

 全員の思いを背負って打つ――。開幕から94試合。大山は積み重ねてきた時間とともに4番の使命感を身につけた。(長谷川 凡記)

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