【石川】星稜・奥川 重圧に耐え涙の完投V!「ビッグ4」唯一の甲子園「楽しんできたい」

[ 2019年7月28日 17:36 ]

第101回全国高校野球選手権 石川大会決勝   星稜6―2小松大谷 ( 2019年7月28日    石川県立 )

<石川大会 小松大谷・星稜> 9回2死満塁、東海林の勝ち越しの本塁打に涙する星稜・奥川 (撮影・平嶋 理子)
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 バックスクリーン右へ伸びていく放物線を見上げながら、星稜・奥川恭伸投手(3年)は泣いた。2―2の8回2死満塁、決勝弾を放った東海林航介外野手(3年)をベンチ前で出迎えると、涙腺は決壊した。

 「8回に追いつかれて先攻だから、少しまずいなと思っていた。でもみんながつないで、最後は東海林が決めてくれた。絶対に守り切ろうという気持ちだった」

 6―2となった9回。この日最速の153キロを計測するなど、一段階ギアを上げ、3者凡退で締めた。「みんなで力を合わせて、優勝を勝ち取ることができて本当にホッとしている。すごいプレッシャーを感じていました。相手打者にも気迫があったし、その中でこうして勝ち切ることができて嬉しい」。試合後はいつまでも感涙にむせんだ。

 4回71球を投げた準決勝からの連投となった先発マウンド。序盤は硬さ、体の重さがあった。4回1死一塁、自らの三塁線を破る二塁打で先制したが、その直後に被弾。2―1の8回にも同点弾を浴びるなど、苦しい投球は続いた。

 「自分の失点で苦しい展開になりましたが、味方のみんながつないで援護してくれた。絶対に負けるわけにはいかなかった」
 苦しいながらも制球のいい直球、宝刀・スライダーを軸に決定打を許すことなく、安定して回を重ねた。6安打2失点14奪三振の好投で、最後まで一人で投げ抜いた。

 試合後の涙は安堵感からだった。

 「周りからは勝って当たり前という見られ方をする。その中、準々決勝、準決勝、決勝としんどい試合ばかりだった。でも甲子園でもそういう中で戦わないといけないし、最後まであきらめずにやっていきたい」

 「高校生投手ビッグ4」と称される大船渡・佐々木朗、横浜・及川、創志学園・西はこの日までに夏を終えていた。計り知れない重圧と戦い、勝って、4季連続の甲子園出場を決めた。

 「自分のプレーをして、最後の甲子園を楽しんできたい」
 重圧から解き放たれた笑顔は輝いていた。

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