【和歌山】那賀・谷脇快投16K 初の甲子園へ、智弁和歌山へのリベンジ誓う

[ 2019年7月28日 16:35 ]

第101回全国高校野球選手権和歌山大会 準決勝   那賀5―1熊野 ( 2019年7月28日    紀三井寺 )

<那賀-熊野>投打に活躍した那賀のエース・谷脇
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 プロも注目する那賀のエース、谷脇弘起(3年)が自己最多の16三振を奪い、1失点完投、7年ぶりの決勝進出に導いた。

 「16個も取っているとは思っていませんでした。2けた三振は毎試合のように取っていますが、これまで最高は14個だったと思います。だから最多ですね」

 試合開始が予定の午後0時30分から1時間遅れの1時30分となった。相手・熊野が湯浅御坊道路の交通渋滞で球場到着が大幅に遅れたため、待たされる格好になった。

 さらに「接戦になると思っていたので、できるだけ走者を出さないでおこうと思って」と、立ち上がりは力んだ。

 2回裏にスクイズで1点を失うと「1点ぐらいいいか」と開き直り、力みがとれた。「力まずに投げた方が球が走る。監督さんのおっしゃる通りでした」と、3回裏の3者三振から直球は走り、スライダーも切れた。2回まで3安打、3回以降は2安打しか許さなかった。

 打っても5回表に2点二塁打を放つなど投打に活躍。決勝で智弁和歌山に挑む。

 那賀が初めて夏の和歌山大会決勝に進出した2012年、小学5年生だった谷脇は、紀三井寺のスタンドで観戦していた。智弁和歌山相手に延長14回、2―4で敗れた激闘を目の当たりにし、憧れから「那賀で甲子園に」と誓った。

 「あの時、すごいなあ…と見ていた舞台に、明日自分が立つんだと思うと、不思議な気分がします」

 決勝の相手は同じ智弁和歌山、那賀にとっても谷脇にとってもリベンジのチャンスとなる。

 一昨年秋の新人戦準々決勝、1年生で智弁和歌山戦に先発した谷脇は文元洸成らに5本塁打を浴びて、大量失点して敗れた。「あの時の自分と今の自分は違う。平均球速も上がったし、スライダーも切れるようになった。カウント球が甘くなると、やられるので、低め低めを突いていきたい」

 高津亮監督(44)も雪辱への思いは強い。「あの夏の決勝以降、智弁和歌山と再戦できたのは一昨年の新人戦だけだった。あの新人戦も絶対、いい経験になると思って1年生の谷脇に投げさせたんです」。

 0―10の大量ビハインドから5回コールドを免れるため、スクイズで1点を取り、「1イニングでもやれば、それが将来に生きてくると思いまして」。すべては今回のリベンジに向けた準備だったとも言えるだろう。

 「できれば、6点差以上つけて、谷脇を休ませたかったが、得点を奪えなかった。スタッフ全員の意見を聞いて決めるが、明日は誰もが納得する投手でいく」。半ば、谷脇先発を予告して、打倒・智弁和歌山に思いをはせた。

 谷脇は今大会、5試合(4先発)で38回1/3を投げ、2失点(自責点2)。奪った三振は55個を数える。防御率0・47、奪三振率(9回平均の奪三振数)12・9を誇る。

 那賀にとっては悲願、春夏を通じ、初の甲子園は谷脇の右腕にかかっている。 (内田 雅也)

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