【石川】星稜 奥川 号泣王手!同点弾&V弾 指揮官「奥川劇場でしたね」

[ 2019年7月28日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権石川大会準決勝   星稜8―6鵬学園 ( 2019年7月27日    石川県立 )

決勝進出を決め感極まり涙する奥川(撮影・平嶋 理子)  
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 第101回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)は27日、17大会33試合が行われた。石川大会では星稜が8―6で鵬学園を下し、決勝進出を決めた。今秋のドラフト1位候補・奥川恭伸投手(3年)が、高校通算5、6号となる同点弾&決勝弾を放つなど、延長10回の死闘を制した。

 感情があふれた。試合終了の瞬間、本塁前に整列すると奥川は号泣した。「まず勝ててホッとした。あと相手が全力で向かってきて、思いを授かった気持ちになった」。投げ合った小池田は宇ノ気中で全国優勝を果たした仲間だった。両足をつりながら必死に戦う姿に心が震え、健闘を称えて抱き合うと、また涙があふれた。

 決勝を見据えてのベンチスタート。3点リードの7回、1点差に迫られた無死二塁で先発・寺沢を救援したが、2死一、二塁から逆転の2点三塁打を浴びた。流れを手放したと思ったが、直後の攻撃で奥川が左越えに同点ソロ。5―5の10回1死二塁では2打席連発となる決勝2ランを放った。投球でも最速152キロの直球を軸に4回3安打2失点で7奪三振。林和成監督も「奥川劇場でしたね」とうなるほどの、投打による活躍だった。

 同点弾の直前、小さな奇跡が起きていた。8回無死、奥川は一塁ファウルゾーンへ打ち上げたが、打球は風に流され、一塁手が落球。その2球後に一発が生まれた。「ホッとしたし、何かがあるかなと思った」。1979年夏の甲子園大会3回戦・箕島戦。3―2の延長16回2死、一塁手がファウルゾーンへの飛球を転倒して捕球できず、直後に同点本塁打を浴びて試合にも敗れた。似たような光景だったが、風は星稜に吹いていた。

 苦しみながら勝ち切った。「内容はひどい試合。勝ちたい気持ちが強すぎて腕が振れず、ボールも中に入った。今日の投球で負けていたら、後悔しかなかった」。大船渡・佐々木、横浜・及川に続き、創志学園・西も地方大会で消えた。「四天王」で甲子園の可能性を残すのは奥川だけとなった。「明日は全てを出し切って、試合が終わったら倒れるくらい、全力でぶつかっていきたい」。4季連続の聖地へ、最速158キロ右腕が最後の壁を乗り越える。 (桜井 克也)

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