【兵庫】明石商 5年連続決勝進出 中森温存も杉戸が公式戦初完投

[ 2019年7月28日 16:20 ]

第101回全国高校野球選手権兵庫大会 準決勝   明石商8―4高砂 ( 2019年7月28日    ほっと神戸 )

 明石商のマウンドを守るのは、MAX148キロの豪腕・中森俊介(2年)だけではない。粘投のフレーズがバチっと決まる144球。5年連続となる決勝戦へ導いたのは、サウスポーの杉戸理斗(3年)だった。

 「調子はあまり良くなかった。きょうは他の投手を使わないように自分が投げ抜きたかった」

 選抜4強の立役者、中森を“温存”した準決勝。スリークォーターから繰り出す変化球がホームベースに四隅を絶妙に突いた。「自分は打たせて取るのが持ち味」。入部当時、上から投げていた杉戸が“変化”の重要性に気づいたのは昨秋の近畿大会後。投手として生き残るために、腕を下げて制球を磨くことを決意した。試行錯誤の日々…。DeNAのエース今永のフォームを真似したりする中で、ようやく納得のいくリリースポイントにたどり着いた。
 「腕を下げても、球威は落ちず、コントロールがついたので良かった」

 フォームを変え、覚えたツーシームが凡打の山を築く。7回に味方のエラー絡みで3点を失ったものの、最も苦しい終盤2イニングをゼロで抑えた。公式戦初完投。10本のヒットを浴びながらの好投が29日の決勝戦へ向かうナインにこれ以上ない勇気を与えた。

 「きょうは中森を使う気はなかった。杉戸が味方のエラーにも腐らず、本当によく投げてくれた」

 背番号10の奮闘に、狭間善徳監督も目を細める。神戸国際大付と争う兵庫の覇権。「向こうはよく打つし、胸を借りるつもりでいきます」と指揮官は謙虚に話しながら、こう続けた。

 「春以降、試合のビデオを一番観たのが国際さんちゃうかな。しっかり対策を立てて臨みますよ」

 前日27日は雨天順延で、2年生エースは中3日で大一番のマウンドに立つ。1番の来田涼斗(2年)にヒットが出始め、4番・安藤碧(3年)も準決勝で3ランを放つなど、好調を持続する。2年連続の夏へ。夏の空に快哉を叫ぶ準備は整った。

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