阪神・高山 チーム救う執念キャッチ「“抜かれた”と思ったんですが…」

[ 2019年7月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-2巨人 ( 2019年7月27日    東京D )

10回1死一、二塁、炭谷の打球を好捕する右翼手・高山(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・高山は左腕を伸ばして必死につかみ取った。グラブに収まった打球を執念でこぼさなかった。2―2の10回1死一、二塁。炭谷の右中間寄りの飛球に前進守備の位置から懸命に背走し、右へ右へ切れていく打球に対してイナバウアーのように体を後ろに折り、さらに右にねじり、最後は倒れながら好捕した。

 「かなり前に守っていたので打った瞬間は“抜かれた”と思ったんですが…。久しぶりのライトだったし、走りながらだったので実際にどれぐらい打球が切れていたかは分かりませんが、いつもと違う打球だったので…」

 6回の打席で糸井が死球を受け、代わって7回の守備からの緊急出動だった。右翼守備は7月5日の広島戦以来。しかも、その試合も最終9回の1イニングのみで打球は飛んできていなかった。

 仮に捕れていなければサヨナラ負けが決定。11回の攻撃はなかったし、移籍初登板だった高野も助けた。筒井外野守備走塁コーチが「バックホーム(単打での生還阻止)を優先して極端に前進守備を敷いていたので僕らも助けられた」と言うように外野の頭を越える確率が低いと想定したベンチの裏目の指示をも救った。

 外野はいま糸井、福留、近本にソラーテまで加わった。奪い取る立場の高山は3つのポジションすべてでノックを受けている。いつも練習の最後には前に出てきて、後ろの打球を打ってもらっている。超ファインプレーは偶然に生まれたのではなく、準備のたまものによるものだった。

 矢野監督からも最大級の勝因に挙げられた。「諦めたりしたら捕れない打球だったけど、何とか捕ってやる…と。あのプレーは一番大きかった」。当の高山は打のヒーローになれなかったことを悔やんだ。11回1死三塁で浅い左飛。直後に決勝打を放った大山に殊勲を譲った。「打たないと試合に出られないので全然満足はしていません」。ガツガツする姿が頼もしい。(畑野 理之)

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