MLB側は面目なし!?各球場が次々と防護ネットを張る

[ 2019年7月28日 05:30 ]

 ホワイトソックスのホーム球場、ギャランティードレート・フィールドがバックネットから左右のファウルポールまで完全に防護ネットを張った。日本球場並みの“ファンに安全”な大リーグ球場第1号だ。

 観客席に飛び込むファウルボール、折れたバットの破片でケガをする観客が出るのは毎年のこと。近年は、幼児たちが重傷を負う事態が目立つ。選手会もメディアも声を上げるが、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは消極的。「防護ネットは強制できない。個々の球団の判断に任せる」。最も高価な席の視野がネットでさえぎられる。球団の商売に気を使ったのだ。

 では、市民の代表の我々が、と連邦議会の男女の上院議員が立ち上がった。「コミッショナーは数球団が数メートル防護ネットを張ると“危険防止策の進展に満足”と言うが、とんでもない。全面ネットを強制的に」と大リーグ機構(MLB)に書簡を送った。「今季、リグリー・フィールドで観戦し、これでは孫と一緒には来られない、と思った。打球の速さが凄い、野球が変わったのだ。MLBはそれが分からないのか」(民主党の重鎮デック・ダービン議員)。

 ホ軍は5月から防護ネットの準備を始めた。オーナーのジェリー・ラインズドルフ氏が自軍選手の打球で血まみれになった女性ファンに驚いた。「早くネットを」。1週間で設計、技術面を詰め、3週間でネット発注から受領、チームがロードに出た1週間で取り付けた。ネットの長さは左右それぞれ64メートル、この間に柱は立てず2階席からワイヤでつり下げる新方式。

 8月にはロイヤルズが続き、パイレーツ、ドジャースも準備中。「工事に時間がかかる。シーズン中は無理」と言ったMLBは面目なしだ。 (野次馬)

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