【兵庫】高砂 選抜4強の明石商と好試合を展開も涙 吉川監督「みんなよく頑張ってくれました」

[ 2019年7月28日 15:59 ]

第101回全国高校野球選手権兵庫大会 準決勝   高砂4―8明石商 ( 2019年7月28日    ほっと神戸 )

 熱い高砂の夏が終わった。選抜4強の明石商に一歩も引かず4―8。10安打を放ち、最後まで食い下がったナインに送る吉川祐司監督の眼差しはどこまでも優しかった。

 「いやあ、みんなよく頑張ってくれました。(安藤君に打たれた)初回の3ランが痛かったですね。甘い球を見逃さないあたりはさすがです」

 試合前のミーティング。指揮官は打線に明確な目標を示した。「5点取って、投手を助けよう」。理想のスコアは5―4。打線が奮起し、先発の中島宏海(3年)、近藤史弥(3年)、畑奈佑(3年)の3投手で目先をかわし、後半勝負に持ち込むゲームプランを全員が確認して、プレーボールの声を聞いた。

 ただ、昨年まで4年連続で決勝の舞台に立つ相手は、したたかだった。中島の立ち上がりを捕らえ、1死一、三塁から4番・安藤に甘く入ったストレートを左翼席に運ばれた。「(中島は)カーブとスライダーが持ち味の投手。制球が定まらないところ、ストレートを狙われた」(吉川監督)

 中島が2回途中に降板し、2番手の近藤史も中盤に着々と追加点を許す。6回を終えて1―7。コールド負け寸前のところで、ついに打線が奮起した。7回に相手の失策も絡んで3得点。昨秋までレギュラーだった代打・寺元隼大(はやと、3年)の2点適時打は、一塁ベンチに「まだ戦える」と勇気を与えた。

 最後は地力の差に屈したものの、32年ぶりに県ベスト4へ進んだ足跡は、確かに新チームへフィードバックされる。「もっと力をつけて、上を狙いたいですね」。目を輝かせる吉川監督は昨年秋の新チームから指揮。中学で指導した経験が長いため、基本を大事にして、チーム強化を推進してきた。兵庫の夏に刻んだ高砂、そして公立校の意地。トンボが舞う秋季大会の頃、生まれ変わった高砂がまたトーナメントを熱くする。

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