【神奈川】桐蔭学園「スーパー1年」木本が離れ業!公式戦初打席初スイングで先頭弾

[ 2019年7月13日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 神奈川大会1回戦   桐蔭学園9―0横浜立野 ( 2019年7月12日    相模原 )

<横浜立野・桐蔭学園>初回、先頭打者アーチを放ち笑顔で生還する桐蔭学園・木本(右)(撮影・郡司 修)  
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 試合開始1分。離れ業をやってのけた。春夏連続出場を狙う桐蔭学園に「スーパー1年生」が現れた。初回。「1番・二塁」で出場した木本が、1ボールから高めの直球を強振。左翼芝生席に先頭打者弾を放り込んだ。

 「いい当たりで、(角度も)上がってくれました。風も押してくれたと思います」

 公式戦初出場、初打席、そして初スイングで公式戦初アーチを描いた。4回は中越え三塁打。9回にも走者一掃の3点適時二塁打。単打が出れば「サイクル安打」という3安打4打点。十分すぎる鮮烈デビューを飾った。

 静岡・裾野リトルシニア出身で、18年の侍ジャパンU―15日本代表。「上達できそうだと思いました」と桐蔭学園に進学。春の県大会後に二塁の定位置を奪取し、打順は主に1番になった。「塁に出るのが役目です」。練習時から低いライナーを打つことを意識。「バットを下からではなく、上から叩くようにしています」とバットの軌道を改良した。

 前日の練習中にはサプライズがあった。片桐健一監督の2学年下で、前巨人監督の高橋由伸氏(44)が激励に訪れた。「オーラが凄すぎました」と木本。気持ちも自然と奮い立った。その木本を1番に抜てきした片桐監督は「1年生とは思っていない。早いカウントから自分のスイングをできる」と称えた。

 春の県大会は初戦で敗退。その後はチーム全体で、勝負どころの意識づけに時間を割いた。先発・伊礼は5安打17奪三振完封。プロ注目の森も2安打を放った。主軸に、1年生も躍動。桐蔭学園の夏の戦いが始まった。(川手 達矢)

 《森もマルチで存在感》プロ注目遊撃手・森もさすがの存在感を示した。初回無死一塁では遊ゴロ併殺打に倒れたが、先頭の7回に一塁強襲の内野安打を放つと、9回には1死から中堅に二塁打を放ち、この回一挙7得点の足掛かりをつくった。それでも「(序盤は)打ちたい気持ちが強く出てしまった」と反省。また3回には右後頭部に死球を受けたが「大丈夫です」と話していた。

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