【愛知】星城 無欲のジャイキリ!選抜Vの東邦下す エース石黒投打に活躍

[ 2019年7月13日 17:44 ]

第101回全国高校野球選手権愛知大会2回戦   星城10―3東邦(8回コールド) ( 2019年7月13日    春日井市民 )

<星城・東邦>初回2死一、三塁のピンチを切り抜けガッツポーズする星城・石黒佑弥
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 無欲のジャイアントキリングだ。甲子園出場経験のない星城が、春の選抜覇者にコールド勝ち。「8番・投手」で先発したエース右腕の石黒佑弥投手(3年)が最速143キロの速球を武器に東邦打線を8安打3失点に封じ込め、打っては7回1死一、二塁から中越えにダメ押しの3ランを叩き込んだ。

 「自分はストレートがウリなので、どんどんストレートで押していってテンポよく投げられたので、今回は良かった。なるべく的を絞らせないようにしようと思って投げました」

 対策を立てて臨んだわけではなかった。「その時その時を全力でいこうと思っていました」。3回に3点を先制されたが「必ず苦手な球種やコースがある」と試合の中で弱点を探り出し、石川を4打数1安打に封じるなど以降は本塁を踏ませず金星をゲット。「これでうまく波に乗れると思うので、でも調子には乗らず一つ一つ全力で相手に立ち向かっていきたい」と次戦以降への決意を語った。

 98年に豊田西を春の選抜に導いた平林宏監督(62)は「90点。甲子園に出られたら100点をあげたい」と石黒を称賛。東邦戦を前に緊張気味のナインに対し「情けない野球をやるのはやめようぜ!」と明るく鼓舞したことを明かし「日本一のチームに挑戦できてゲームに勝てたということがうれしい」と相好を崩した。188校が参加する日本一の激戦区愛知で、星城が一気に台風の目に躍り出た。

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