侍J小久保監督 メジャー日本全選手と面談へ WBC念頭に出場意思確認

[ 2016年7月18日 05:30 ]

侍ジャパンの(左から)山田、坂本、小久保監督、中田、大谷

 日本野球機構(NPB)は17日、日本代表が11月にメキシコ代表、オランダ代表と東京ドームで計4試合の強化試合を行うと発表した。小久保裕紀監督(44)は8月に渡米し、メジャーリーガー全選手を視察することを明かし、強化試合でのメジャーリーガー招集の可能性も示した。視察の場では、来年3月のWBC出場も含め、出場への意思確認も行われるもようだ。

 来年3月のWBCに向けた大切な強化試合。小久保監督はメジャーリーガーの招集に関し、はっきりと言及した。

 「当然交渉は必要だと思いますが、前向きにメジャーの選手も考えている。チーム編成、本人の健康状態を含めて話してみないと分からないですけど、考えにはある」

 今回の強化試合は、大リーグ機構(MLB)から、本人と所属球団が認めれば出場可能との許可を得ている。小久保監督は「8月に一度渡米し、基本的にはメジャーリーグでプレーする選手たちは全員会って話をしようと思う」と明かした。日米通算安打で世界記録を達成し、米通算3000安打が目前に迫るイチロー(マーリンズ)をはじめ、WBCに過去2度出場しているヤンキース・田中、09年大会で世界一に貢献したレンジャーズ・ダルビッシュらを視察する。ただ、目的はそれだけではない。11月の強化試合、その先にあるWBC出場への意識確認も行われるもようで「“WBCに招集するかもしれないからよろしく”という話にはなると思う」と関係者。「個別面談」ともいえそうだ。

 日程は調整中だが、8月10日前後から視察を開始する。米国時間9日(日本時間10日)からレッドソックス―ヤンキース3連戦(ボストン)がある。昨年11月のプレミア12では守護神を固定できず3位に終わった。レ軍上原、田沢ら守護神候補との会談も注目される。

 強化試合は、WBC使用球で行われる。メキシコ、オランダともにメジャー選手を含めた編成が予想される。

 「目標はWBCで世界一を奪還すること。強化試合からの期間は、WBCに向けてモードに突入するので、非常に大事な時間を過ごしたい。メキシコ、オランダに負けないメンバー編成をしていきたい」と小久保監督。本番を見据え、ぬかりのない準備を進めていく。 (倉橋 憲史)

続きを表示

2016年7月18日のニュース