「打とうと決めていた」NTT東日本・村上 有言実行の先制ソロ

[ 2016年7月18日 23:46 ]

<NTT東日本・四国銀行>2回1死 先制の右越え本塁打を放つ村上

第87回都市対抗野球大会1回戦 NTT東日本11-3四国銀行

(7月18日 東京D)
 「必殺補強人」が、必殺のアーチを放った。NTT東日本の5番・村上が2回、1死から右翼へ先制ソロ。試合前には社会人10年選手として表彰を受けており、「10年目の節目。第1打席はホームランを打とうと決めていた」。まさに有言実行の快弾だった。

 今年で実に7年連続の補強選手。そのうち4度がNTT東日本で、14年にベスト4に進出した際は全4試合で4番を任され打率・333の成績を残した。なぜ、毎年のように他球団から呼ばれるのか。「最初の頃は“チームの穴を埋める”という感じだったと思うんですけど…」。今は4番や主砲としての仕事を求められ、お呼びがかかる。

 ただ、村上が人気者なのは実力があるからだけではない。日焼けした大きな顔で、ガハハと豪快に笑うと目尻に何本ものしわが寄る。「誰とも、分け隔てなくしゃべれるんです。こういうキャラというか、それが好かれているのか…」。明るい性格でチームに溶け込み、年下の選手からは「純平さん」「純さん」と親しみを込めて呼ばれている。

 所属先の鷺宮製作所は、東京2次予選の第2代表決定トーナメントでNTT東日本に敗れ、最終的に本大会の出場を逃した。村上は現在、そのNTT東日本でプレーしている。「僕は鷺宮の選手みんなの気持ちを背負ってますから。東京の代表、という気持ちでやっています」。最強の補強選手は、バット1本で最高の仕事をしてみせる。

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2016年7月18日のニュース