ダルビッシュ 異次元復帰で158キロ&5連続K!左打ちも見せた

[ 2016年7月18日 05:30 ]

<カブス・レンジャーズ>4回1/3を2安打2失点で今季初黒星を喫したが、9奪三振の力投をしたダルビッシュ

インターリーグ レンジャーズ1―3カブス

(7月16日 シカゴ)
 右肩の違和感で故障者リスト(DL)に入っていたレンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が16日(日本時間17日)のカブス戦で復帰先発し、4回1/3を2安打2失点で今季初黒星を喫した。ただ体には問題なく90球を投げ、最速98マイル(約158キロ)を計測して5者連続を含む9奪三振をマーク。手術明けの右肘の負担軽減のため、プロで初めて左打席にも立った。カ軍からは賛辞がやまず、負けてなお凄しの内容が際立った。

 勝者の謙遜などではない。投げ勝ったはずのカブス・ハメルは「俺なんかじゃ届かないレベルの能力。ダルビッシュは異次元の投手だ」と首を振った。気の早い米メディアからワールドシリーズ前哨戦とも言われた一戦。カ軍ジョー・マドン監督も「改めて思うが何て投手なんだ。衝撃的以上だ。これからもっと良くなる。そうなればやられるぞ」と舌を巻いた。

 6月8日以来、約5週間ぶりのメジャーのマウンド。初回から凄みを示した。無死一塁でナ・リーグトップ25本塁打のブライアントは、この日最速98マイル(約158キロ)の直球で見逃し三振。メジャー通算700奪三振とすると、そこから4者連続スライダーで空振り三振に斬った。オールスター出場選手ぞろいの強打線を手玉に取った。

 「肩も自分の状態も良かったので、球自体は良かった」。一方で復帰戦ならではのズレも。4四球を与え、「一番の問題は凄い追い風だったこと。カーブとか抜く球は難しかった」。敵地シカゴは「風の街」。3回は走者をため、リゾに右翼線へ2点二塁打で逆転された。自慢のスローカーブが風にあおられて大きく外れ、直後に選んだスライダーを痛打された。

 予定の90球に達し、5回1死で降板。体に問題が出なかったことは最大の収穫だ。離脱原因の右肩の張りは、手術明けの右肘をかばおうと投球時に肘が上がり、使う筋肉が変わったことで発生。肘を下げたフォームに修正し、リハビリ登板を重ねた。調整過程では下げる意識でも、映像を見ると下がっていないことが多かったという。「今日は調子も良かったので普通に投げたつもり。それがビデオを見たら(肘が)結構下がっていた。そこは感覚がずれている」。納得していない分は、伸びしろともいえる。

 インターリーグで2年ぶりに立った打席は左打席へ。「右だと打つのに右肘がしなっていくのでちょっと怖い」。結果は3球連続見逃しで三振に倒れ「左打ち」を披露することはなかったが、前日の打撃練習では左打ち16スイングで安打性の当たりを5本放った。走者が出て送りバントの状況だった場合は、慣れている右打席に立っていたと説明。外国人記者に「一体どっち打ちなんだ?」と問われると、「両打ちです」と涼しく答えた。

 完全復活への過程で見せた片りんだけで、ナ中地区首位カブスを震えあがらせた。「最後まで球威は落ちなかったし、そこは問題ない」。より歩みに力強さを増し、復活ロードを再開させた。

 ▼レンジャーズジェフ・バニスター監督 9三振を奪うとても印象的な投球だった。いいボールを投げていた。打線が3安打では勝てない。

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